表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
よろず屋-人形の街-  作者: 幹藤 あさ
102/410

3話

病室は広々とした二間続きになっていた。ちょっとしたビジネスホテルなんかよりも、ずっと居心地の良さそうな感じだ。


入ってすぐの部屋はリビングなのだろうか、丸いテーブルにソファーがあり小さいがキッチンまであった。


ドアを開けてくれた男に案内され、むつと晃は奥の部屋に入った。大きなベッドのリクライニングを上げて、それに寄り掛かるように男が上体をあげている。


「失礼します。沼井さん、お加減はいかがですか?」


沼井と呼ばれた男は、うっすらと笑って見せた。むつが思っていたような、脂ぎった中年のおっさん、というよりむしろ、鶴のようにほっそりとした男だった。


「あぁ、変わりない。それか?」


「えぇ、こちらが以前にお話しました、怪異に関しての専門家である玉奥さんです」


「子供じゃないか」


それ呼ばわりのあげく、子供と言われむつの左目が痙攣するようにぴくぴくと動いた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ