第4話「待ち人」
お茶はなんの種類が好きですか?
「おーい!カズー!!」
お、来たな。
今来たこいつは俺の唯一の親友、池神春人だ。
俺と同じく16歳。
顔立ちは普通によくて、驚くほどに頭がいい。
いつものほほーんとしてて、たまにめんどくさい時もある。
「なーんかどこかでけなされた気がするんだけどー」
「気のせいだ」
このとおり勘がするどい。
だけど俺はそんなこいつに救われてる。
なんつーかね、こういうの。
照れくさくていえないけど。なんかありがたみを感じるんだよな。
一応言っておくけど、別に男が好きってわけじゃないぞ。
「何考えてるのー?」
「べ、別に」
なにやら不思議そうにこちらを見つめてくる。
「よ、よし!行くか!!」
「うんっ!」 俺たちは少し歩くと、その雰囲気からはとても商店街とは思えない物静かな道に出た。てか本当に人が一人もいねぇ!
「ぅぅう・・・・。怖いよぉ」
「ああ。すげぇ怖い。」
「え?ほんとに怖かったの?」
「お前怖くなかったの!?」
「うん!僕怖いの得意なんだー!」
まさかこいつにそんな耐性があったとは・・・・・・!
正直びっくりしたぜ。
ほら!もう体中冷や汗がハンパなくて!!なぜか股間までびしょびしょだよ!
・・・・・・。
アレ?
・・・・これ・・・・・・
もれてる?
僕は緑茶です。