第3話「表と裏」
歯医者行ってきました。
「安くしとくよ!」
いや、安くされるもなにも・・・・
「実は俺、初めて異能の検査に行くところで」
「・・・・・・」
・・・・なんだなんだ!?
いきなり黙り込んで。
「お!そこの奥さん!今なら半額にしときますよ~?」
「え~!じゃあ買っちゃおうかしら~!」
・・・・・・
無視かよ!!!!
俺が客じゃないからなの!?
なんなの!?
「まいどっ!またきてねー!
はよ帰れや・・・・」(ボソッ
どっえぇぇええええ!?
こいつ・・・・表と裏激しすぎだろ・・・・・・。
こんにゃろ、俺が能力者になったら覚えてろよ!
俺はさっき自動販売機で買ったコーラをグビグビ飲みながら酔っぱらいのように目的地へと歩いていった。
今の季節は夏だ。
キンキンに冷えたコーラを一気に飲み干したくなる時期だ。
あるだろ?君たちもこういう時期。
おっと。少し話してるうちにもう目的地に着いたらしい。
そう、ここは俺の街の商店街の真ん中にそびえ立つ、全長120メートル級の超巨大な時計塔である。
凄いだろ?
今もうてっぺん見てるだけで首痛いもん。
まぁなぜこんなところに来たかというと、今日はある人と待ち合わせをしていてな。
神経を抜かれました。