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窓の外

作者: 青之屋

 真夜中12時過ぎ、私はパソコンで小説を書いていた。

 夕方から空手の練習を9時近くまでしており、しかもハードな練習日だったので疲れ果てている。だが、どうしても小説を少し進めたいと、疲れた身体に鞭を振ってキーボードに打ち込んでいた。

 ちなみに書いている小説は、ここに投稿している『長編剣の記憶-影王-』


(うわ、怖いよ)


 傍らでBGMはニコニコ動画の怪談を語ってくれている動画を流している。

 未来ファンタジー小説を書きながら、片や怪談を聞き、なんていうかちぐはぐした状態。


「怖い話や映画を見ていると霊がよってくると申します。皆様、背後にいるのはお知り合いですか?」


 と動画の首だけの女の子キャラクターが無機質な声で語る。

 

(よくあることだよね、怖い話していると近寄ってくるやつ)


 首だけのキャラクターは淡々と、ゆっくりさんという名だけあってゆっくりと、次から次へと奇妙で怖い怪談を語っていく。


 すると―



 トン


 トトン


 トン、トン、トトン



 机の左横の壁に設置されている窓から、軽めのノック音が聞こえてくる。


(こ、これは、まさしく―)


 先ほどの「怖い話や映画を見ていると、霊が寄ってくる」という話を思い起こされた。



 トン


 トトン


 トン―


 身体が疲れたからといって、数回はっきりと聞こえる。これは、幻聴ということでもない。


 トン


 トトン


 トン、トットン、トン


 お約束パターンとしては、窓を見ると青白の手首が現れてノックをしている、という現象を妄想できた。

 私は、ワクワクしながら、夜なのにカーテンもしていない窓へと


「いち、にーのさん!」


 と振り向く。


「ん?」


 トン

 

 トン、ットトン


 トトトン、トン


 その音の正体とは―


「・・・・」


 青白い手首、生首、宇宙人等など、あらゆる想定が崩れ行く。


「なーんだ」


 カーテンをしていないために部屋の明かりが外に漏れたために、全長5センチあたりだろうか?かなり大きな蛾が明かりに誘われるかのように、窓に突進しタックルしている音であった。


 トン


 トットン


 トン、ッツトトン、トン

 

 

 もしかしたら怪談というものは紐解くと、大抵がこのような現象を、暗闇の恐怖によって不可解で恐ろしく思えるだけなのかもしれませんね

 2年くらい前に書いたやつをひっぱりました。

 自分が実際体験した怖い話って、怖くない! と友にいわれます。

 しょうがないじゃん! こんな現象しか出会えなかったんだもん。

 職場で話すと、虫の大きさに怖い~といわれる。逆にそっちなんだ。

 

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