◇01 物語の始まりはいつだって
思いつき一発のごり押しで書いておりますので、矛盾点など多々ありまくりですがご了承ください<(_ _;)>
駄文ですが、暇つぶしにでもなれば幸いです。
木枯らしが駅構内を吹き抜けた。
あまりの冷たさに身をすくめる。肌が切れそうな風に、もうすぐ冬が来るのだと実感した。
聞き慣れた音と共に、アナウンスが流れる。
私はお爺さんのお見舞いに行くはずだった。
休日のため、それなりに人がいる中、ドアが開く位置に移動する。
顔を上げれば、向こう側のホームに懐かしい女性の姿を見た。パーマのかかった長い髪をうっとうしそうにかき上げる姿は、記憶より少し老けていて。
彼女は私には気がつかない。
車輪の音が大きくなり、押された風が舞う。
そして――
――背中に軽い衝撃。
意図せぬ力に私の体は傾いた。何が起こったのか理解が追いつかないまま、宙へ投げ出される。雷のような警笛が鳴り響く。
――腕に走る痛み。耳をつんざく音、音、音。轟音。
気が付けばわたしは線路の上に落ちていた。
恐怖を感じる間もなく。
最後に聞こえたのは女性の悲鳴だった。
***
『_________』
あるところに、悪い継母と義姉に虐められながらも、健気に生きる少女がおりました。
少女を生んですぐに実の母は死んでしまい、その後再婚した父も今は母の元へ逝ってしまいました。
父が死んでからというもの、継母と義理の姉は少女を召使いの様に働かせ、自分たちは父の残した財産で豪遊三昧。母親に似た美しい少女を嫉んでなのか、二人は少女を毎日虐め続けます。
それでも少女は負けじと気丈に過ごしていました。
そんな少女の心を慰めてくれるのは、元気な小妖精。小さい頃からの親友は、少女の良き相談相手でもあります。
ある日、少女の家にお城から舞踏会の招待状が届きました。
なんと舞踏会は、王子の花嫁選びのために開かれると言うではありませんか。
けれど、継母は自分と義姉のドレスだけを買い、少女には何も与えてはくれませんでした。
お城は女の子の憧れの場所です。それは、少女も同じでした。
なのに、お城には綺麗なドレスがなければ行けません。少女は悲しくなりました。
「……わたしもお城へ行ってみたいなぁ」
少女の口から、ため息が零れました。
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