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拳闘学園  作者: 李神龍
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第二話 拳法部の創設

前回のあらすじ:

弱虫から脱却した高校生、少林寺拳太郎は少林拳を学び、彼女を奪ったいじめっ子が所属する不良だらけの高校へ転入する。彼の目標は、空手部から学校を解放すること。厳しい修行を経て少林拳の技を体得した拳太郎は、新たな挑戦と共に学園生活を開始。強さで不良たちを圧倒し、次第に自分の存在感を示していく。

シーン1: 決意

学校の裏路地で、拳太郎は不良たちに囲まれる一人の気弱な学生を見つける。


気弱な学生: 「お願い、金を返して...」


空手部員(名前: 横山剛): 「お前みたいな弱虫、金を払うのが当然だろうが。さもないと、もっと痛い目を見るぞ。」


横山の取り巻きチンピラA: 「そうだ、そうだ、さもなきゃ病院行きだぜ!」


拳太郎(強い口調で): 「止めろ! 今すぐその手を離せ!」


剛: 「は? お前は何者だ?」


拳太郎は素早く動き、横山の腕を掴んで一撃。少林拳の「五拳八掌」の技を使い、横山を圧倒する。


拳太郎: 「これが、少林拳だ。」


剛(苦しそうに): 「くそっ...」


チンピラAが拳太郎に殴りかかるが、拳太郎は「鉄布衫」で防御し、そのまま「羅漢拳」で反撃。チンピラは地面に倒れる。


拳太郎: 「大丈夫か?」


気弱な学生(感謝しながら): 「ありがとう...。でも、こんなことして、空手部に目をつけられるよ...」


拳太郎: 「空手部? どういうことだ?」


気弱な学生: 「空手部は全国の常勝校だよ。男女アベック優勝もしてる。だから、全校生徒は逆らえないんだ。弱い生徒から金を巻き上げたり、地域の不良を集めて愚連隊を作ってるのもいる。空手部の監督は三十年もこの学校にいるベテランで、昔は良い先生だったみたいだけど、今は...マフィアのボスみたいなもんだよ。空手部の監督は理事長とグルになって、警察幹部に賄賂を渡して、空手部員の犯罪を隠してるらしいんだ。だから、空手部員は大会に出られるし、何も無かったかのように振る舞えるんだよ...」


拳太郎(内心): 「空手部... 全国最強の名に隠れて、弱者を虐げるなんて許せない。俺が変えるんだ、この学校を。」


風が強く、拳太郎の髪をなびかせる。


シーン2: 拳法部の立ち上げ


拳太郎は、学校の掲示板に一枚の紙を貼り出す。


拳太郎(声高に): 「拳法部、非公認で設立します。興味のある人、俺の力が欲しい人は集まってくれ。俺は学校を変えるんだ!」


しかし、最初は誰も集まらない。拳太郎は一人、校庭で少林拳の稽古を始める。


シーン3: 新メンバー登場


その時、静かな足音と共に、一人の少女が現れる。


晴花: 「面白いことを言うね。私も少し、興味がわいたわ。太極拳を習っている太極晴花よ。協力させてもらうわ。」


拳太郎(驚きながら): 「太極拳? じゃあ、もしかして...」


太極晴花: 「そう、俺たちと同じ目標を持つなら、私は力になる。あの空手部を止めるために。」


シーン4: 最初の共闘


次の日、拳太郎と晴花が稽古をしていると、剛が空手部の下級生を率いて挑発しに来る。


空手部員A: 「おい、新入りの偉そうな奴ら! ここは俺たちのテリトリーだぞ。少林拳だろうが、太極拳だろうが関係ねぇ!」


剛: 「前回の借りを返しに来たぜ! 今度は俺たちの本気を見せてやる!」


拳太郎(冷静に): 「試してみるか?」


晴花(笑みを浮かべて): 「私も付き合うわよ。」


拳太郎は学生服のジャケットを脱ぎ捨てる。中に黒い中華服がちらつき、蝶の如く軽やかにその服を身に纏う。


拳太郎(決意を込めて): 「これが、俺の真の姿だ!」


一方、晴花はセーラー服のリボンを解き、優雅にその服を脱ぐ。赤いチャイナドレスが現れると、彼女の体が一層華やかに見える。


晴花(自信に満ちて): 「私も、これが本当の私よ。」


剛と取り巻きのチンピラたちはその変貌に驚き、ざわめく。


剛(戸惑いながら): 「何だ、あいつら... 格好まで変えて来やがった!」


取り巻きチンピラB: 「なんだか、雰囲気が変わったぜ...」


取り巻きチンピラA: 「チンピラじゃねぇ、格闘家のようじゃねぇか...」


拳太郎: 「晴花、行くぞ!」


戦闘が開始される。剛が最初の攻撃を仕掛けるが、拳太郎は「鉄布衫」でそれを防ぐ。


拳太郎は少林拳の技を駆使し、空手部員の攻撃を次々とかわす。一方、晴花は太極拳の流れるような動きで相手の力を利用して反撃する。


晴花は、太極拳の「四両撥千斤」を使い、剛の力強いパンチを利用し、その勢いを返す。剛はバランスを崩す。


剛(驚きながら): 「こいつら、何者だ...」


拳太郎はその隙を突いて「五拳八掌」の連撃を放ち、剛の腹部に一撃を加える。


拳太郎: 「これが、俺たちの力だ!」


剛の取り巻きチンピラたちも攻めてくるが、晴花は流れるような動きで彼らの攻撃をかわし、反撃に転じる。彼女の「推手」でチンピラの一人が地面に倒れる。


晴花(冷静に): 「これで終わりじゃないわよ。貴方たちの悪行は許さない。」


拳太郎と晴花は、息を合わせて最後の空手部員を倒す。拳太郎は「羅漢拳」を用い、決定的な一撃を加える。


傷ついた空手部員B(苦しそうに): 「こいつら、何者だよ!」


シーン5: 友情の芽生え


戦闘後、拳太郎と晴花は息を整えながら、互いの強さを認め合う。


拳太郎: 「すごいな、お前の太極拳。俺も学ぶことが多いかもしれない。」


晴花: 「少林拳も素晴らしかったわ。私もまだ見ぬ技があるってわかったから。この先、見せてもらうわよ。」


拳太郎(笑顔で): 「よろしく頼む、晴花。俺たちはこれから、もっと強くなる。」


晴花: 「そうね。この学校を変えるためにも、私たちの力が必要だわ。」


シーン6: 締めくくり


拳太郎と晴花は、校庭で互いに手を合わせ、新たな拳法部の訓練を始める。周囲では、少しずつだが、拳法部に興味を持つ生徒の視線が集まり始めている。


拳太郎(内心): 「これが始まりだ。俺たちの戦いが、今から本当に始まるんだ。」

次回予告:

「拳法部のメンバー集結! 全国から集う猛者たちと共に、拳太郎の戦いがエスカレートする! 新たな友情と、新たな対立! 次回、『猛者たちの集結』。この学校の運命が変わる瞬間を見逃すな!」

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