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拳闘学園  作者: 李神龍
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第一話 新たな闘いの始まり

かつて弱虫だった少年が、少林拳の力で立ち上がる! 彼の名は少林寺拳太郎。全国最強の空手部が支配する荒れた学園で、拳法の猛者たちと共に、正義の拳を振るう! いじめ、裏切り、そして友情。学園の闇に挑む戦いが今、始まる!

俺は少林寺拳太郎。高校一年生だ。中国拳法の一種である少林拳の道場で鍛えている。言ってしまえば、俺は幼い頃から弱虫で、いじめられっ子だった。中学校では、学校に行くのさえ苦痛で、不登校になった時期もあったんだ。だが、その結果、俺が愛していた彼女を、いじめっ子に奪われてしまった。両親や兄貴にも疎まれるようになり、俺は弱虫だった頃の自分から脱却して強くなることを誓った。


第1章: 決意


「もう二度と、誰にも踏みにじられない強さを手に入れるんだ」と決意した俺は、中国拳法を学ぶことを決めたんだが、流派が多すぎてどれを習得しようか悩んだ。だが、俺は全ての中国拳法の祖とも言える少林拳を選んだ。少林拳の道場の門を叩き、門下生となったんだ。


俺は毎日のように師範と向き合い、厳しい特訓を重ねた。


「拳太郎、お前の体力はまだまだ足りない。お前が本当に強くなるためには、まず基礎を固めなければならないんだ」と師範が言った。


「はい、師範。わかりました」と、俺は返事しながらも、息が切れそうだった。


腹筋を何十回も繰り返す中、師範は俺の背中を叩いて励ました。「少林拳は心と体の両方を鍛えるんだ。息苦しいのは当然だ。だが、お前はその苦しみを乗り越えられる男だからな」


「ありがとうございます」と言う俺の声は震えていたが、師範の言葉に勇気づけられた。


「さあ、立ち上がれ。次は背筋だ。お前が泣き言を言うまで続けるぞ。弱い自分と決別するんだ」と師範は厳しくも、どこか温かい口調で言った。


運動音痴だった俺は、基礎体力の特訓で息苦しくなり、師範にはそのたびに発破をかけられた。師範は俺に腹筋運動や背筋運動など、少林拳を学ぶ上では欠かせない基礎的な特訓を付き合ってくれたんだ。俺はそれらを一つ一つ乗り越えていった。


第2章: 修行


「お前はまだまだ弱い。だが、その弱さは乗り越えるためにあるんだ」と師範は言った。基礎体力が身についたら、本格的に少林拳の極意を学ぶようになったんだ。俺は師範から徹底的にしごかれて、厳しい特訓を受けた。涙を流すときもあったが、これが弱い自分と決別するためのものだと受け止めていたんだ。


親元を離れて、道場の寮に住み込みで鍛錬している俺にとって、ホームシックは難敵だった。夜は寂しさが襲いかかり、涙を流すこともあった。だが、これも強くなるための試練だと受け止めたんだ。仲間の門下生たちと励まし合い、互いに支え合って、一日一日を乗り越えた。


第3章: 卒業と試練


中学校卒業の日、俺は師範の前で最後の試練を受けた。道場の中央で、俺は全ての少林拳の技と奥義を披露した。羅漢拳、五拳八掌、鉄布衫、そして最奥義の少林七十二芸まで、すべてを完璧にこなした。


「師範、どうか私の技を見てください」と、俺は息を整えつつ、静かに言った。


師範は俺の動きを一つ一つ見つめ、そして最後に一言。


「拳太郎、お前は本当に成長したな。少林拳の全ての技を体得したと認める。お前はもう、弱虫の殻を破った」


その言葉は俺にとって最高の褒め言葉だった。俺は涙をこらえながら、「ありがとうございます、師範。私は決してこの力を無駄にしません」と答えた。


「行け、拳太郎。お前の拳で、世界を変えてみせろ」と師範は言い、俺は深く頭を下げた。


第4章: 新たな挑戦


俺が入学する高校は日本一荒れた不良生徒ばかりの学校で、教職員も野放しにしていて、グルの場合が多いって噂だ。俺は試練のために敢えて日本一荒れた学校への入学を選んだんだ。


高校の校門で、俺は早速不良生徒たちに絡まれた。リーダー格の男が俺に近づき、挑発的な笑みを浮かべた。


「おい、初デコ、新入生か? ここは俺たちのテリトリーなんだよ。お前みたいな弱虫が生き残れる場所じゃねえぞ」


俺は冷静に彼を見据えた。「試してみるか?」


不良生徒は笑いながら俺に殴りかかったが、俺はその拳を片手で受け止め、反対の手で彼の腹に一撃を入れた。「五拳八掌」の一つ、凶猛な龍の如く、俺の拳が彼の体を貫いた。


「う、嘘だろ...」と呻きながら、不良生徒は後ろに倒れた。だが、他の不良生徒たちも俺に襲いかかってきた。俺は素早く動き、羅漢拳の連続攻撃で二人目の不良を病院送りにした。


「お前、何者だよ!」と驚愕した声が聞こえたが、俺は答えずに更に一人を「鉄布衫」で防御しながら、次の一撃を放った。


「これで終わりじゃないぞ。次はもっと強い奴が来るからな」と言った不良生徒に、俺は静かに言い返した。


「来るなら来い。俺はもう弱虫じゃない。俺は少林寺拳太郎だからな」


その場には、倒れた不良生徒たちと、呆然とする他の生徒たちだけが残された。俺の学園生活は、こうして開始された。


第5章: 戦いの日々


俺の学園生活は、毎日が戦いだった。不良たちは俺の存在を許さず、次から次へと挑戦してきた。しかし、俺は少林拳を使い、次々とその挑戦を退けていった。


ある日、学校の裏で、また不良たちに囲まれた。リーダーは今までの誰よりも強そうだった。


「お前、少林拳を使うって噂だな。今日こそその実力を見せてやるぜ」と彼は言った。


俺は構えを取った。「いつでもどうぞ」


戦いは激しかった。俺は彼の強烈なパンチから「鉄布衫」で防御し、反撃に転じた。「五拳八掌」の連撃で彼の動きを封じ、最後に「羅漢拳」で決定的な一撃を加えた。


「お前、強い...」彼はそう言い残し、地面に倒れた。


その後も、俺は学園内の様々な勢力と対峙しながら、自分の存在を確立していった。友人も増え、少しずつだが、俺の拳が人々を守る力となっていった。


エピローグ


俺は弱虫から脱却し、少林拳の力を身につけた。だが、その旅は終わっていない。俺はこれからも強くなり続ける。強さはただの手段であって、俺が本当に求めるのは、誰も踏みにじられない世界を作ることだ。


「まだまだこれからだ。俺は少林寺拳太郎。弱さを乗り越え、強さと共に生きる」


こうして、俺の物語は続いていく。

次回予告

拳法部の創設! 俺、少林寺拳太郎は、この学園の闇を打ち砕くために立ち上がった。全国から集まる拳法の達人たちと共に、新たな戦いが始まる! 次回、‘拳法部の創設’。圧倒的な力と絆で何ができるのか、見届けてくれ!

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