表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

3/4

(3)聖女様は、伯爵令嬢から侯爵令嬢に成り上がる   



「初めての夜会は緊張します」


 伯爵令嬢としての教育が一段落しましたので、今日は夜会デビューです。

 お義父様のエスコートで入場しました。


「王族主催の夜会は、伯爵家以上だけが出席を許されるのですね」


 各伯爵家にご挨拶して回ります。

 貴族には順位と派閥がありますが、令嬢教育で頭に叩き込んでいます。


 ついでに、伯爵家へお婿さんにこれる令息はいないか、探します


 少し余裕ができたので、周囲を見渡すと、おじ様クラスばかりで、適齢期の独身女性は少ないです。



 金髪の第一王子と金髪の婚約者のダンスが始まりました。

 婚約者は、同級生なので見慣れていますが、今夜は一段と色っぽく見えます。


 でも、婚約者の体調がすぐれないようです。

 ダンスの後、会場のスミに移動しました。第一王子が心配そうです。


「フラン、貴女は治癒の魔法を使えますよね? 行ってあげなさい」

「はい、お義父様」


 婚約者の不調を治療しますが、、、これはご懐妊です。

 第一王子にお祝いを申し上げるべきでしょうか?


 いえ、ここは知らないことにすべきです。

 婚約者だけに聞こえるよう、小声でご懐妊を祝福しました。


「第1王子様は、婚約者様と仲がよろしいのですね、うらやましいです」

 お世辞を言って離れましょう。


「いや、私が公務で忙しく、ほとんど会うことができないので、こうやって夜会で踊ることしかできていない、婚約者なのにすまないと思っている」


 第一王子は真面目な堅物のようです。

 婚約者と会えない日々を嘆いています。


「彼女の学園での生活を教えてくれないか」


「はい、婚約者様は素晴らしい方です」

 学園でのハイスペック令嬢のたわいもない日常をお話しします。



「ところで、フラン嬢は、伯爵家の令嬢でしたよね?」

 第一王子から話を振られました。


「弟の第二王子は、貴女の伯爵家の後ろ盾を必要としています。いずれ結婚の話が行くと思いますので、考えておいて頂きたい」


 あらら、第二王子も同級生で、何度かお話をしていますが、うわさでは手が早いので、距離を置いている相手です。



 ◇



 後日、国王からの命令で、お義父様と登城しました。

 第二王子と婚約するようにとのお話でした。これは政略結婚です。


「当家の跡取りは、フランだけです」

 お義父様が、身分の違いに困惑しています。


「では、伯爵家を、今日から侯爵に陞爵して、第二王子を婿とする」

「結婚後、当主を第二王子とし、侯爵から公爵に陞爵する」


 国王の命令です。


「謹んで拝命いたします」

 お義父様が折れました。



「では、フラン嬢は、年末年始休みで、王族としての教育を受けていただきます」



 あ~、王族の令嬢としての教育が加わりました。



お読みいただきありがとうございました。


よろしければ、下にある☆☆☆☆☆から、作品を評価して頂ければ幸いです。


面白かったら星5つ、もう少し頑張れでしたら星1つなど、正直に感じた気持ちを聞かせて頂ければ、とても嬉しいです。


ありがとうございました、読者様のご多幸を祈願いたします。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ