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スタート2

終わりが無ければ永久に止まらない。


確かに最近はすぐに終わるゲームが多い。


雄揮自身も、それはふつふつと感じていた。

「何考えてるの?」

「いや……ちょっとな」


エンディングが存在しなければ、つまらないだろうか。


それとも、新たな感覚として認めている?


どちらにせよ、雄揮は認めれない。


エンディングが無いなんて、今更ながら、つまらないと思っているのだ。


「…………」


雄揮は何気なく机の中を見る。

そこにはメンバープレート、

『NO.12936』

と書かれ、雄揮の顔写真がついていた。


これが、ゲームに参加してる第二の証、

プレイヤープレートだ。


雄揮は10000人を越えてから登録したため、これが付いてきたのだ。


10000人以下は何故かプレートがない。

更にこのプレートが意味するものすら分からなかった。


「ねぇ、雄揮」

「なんだよ?」

「こっち向いて」


言われるがまま、雄揮は後ろを向く。


「サーチカウンターが動いてるの」

「なんだって!?」


サーチカウンターとはモンスターの接近を示すものである。


青から赤に変われば、モンスターがいるのが分かるシステム。


後期型のタイプにしかついていないため、前期の人間はモンスターの接近が分からない。

いつも突然なため、混乱するのだ。


チーム登録している2人は神妙に頷くと、モンスターの登場を待った。


「油断するなよ」


観佳は頷く。

やがて教室に流れる時が止まった。



「よし」


雄揮は自分の眼を閉じ、レイピアを浮かべた。

観佳は少し大きな弓を構える。

狙いを定めていた観佳だが異変に気付いた。


「ねぇ……今って時が止まってるよね?」

「あ、ああ」


観佳の言っている意味がよく分かる。

言葉で言うよりそれは視界に飛び込んできた。


「なんで……みんなが動けるんだ!?」

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