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スタート

「聞いたかよ!?また被害がでたんだって」

「知ってるよ」

「俺、ヤダぜ。殺されるなんてまっぴらだ」


クラスメイト達があれこれ言い合う。

原因は今、有名なゲーム『リアルXバーチャル』だ。


安全性を考慮された非常に安全なゲーム。



それは世界各地で有名なのは知っている。

かくいう、

笹川雄揮

(ささがわゆうき)

もその1人だ。


目元まで伸びた茶髪をいじり、話に耳を傾けていた。



「ねぇ雄揮。日本は大丈夫よね?」


不安そうに雄揮の背中をボールペンでつつく女の子。


彼女は

佐山観佳

(さやまみか)


雄揮の幼なじみであり、彼女だ。


クラスでは抜群に高い運動能力を持つ彼女。

インターハイ出場という輝かしい経歴も持ち合わせている自慢の彼女だ。


艶やかな髪、明るい笑顔はまさにムードメーカー。


だが、今回の件ではそんな彼女もとても怖がっていた。


昨晩も雄揮と寝たが、恐怖で寝れていない。


おかげで雄揮も寝れず、2人共が酷い顔だ。



「ねぇ雄揮」

「聞いてるよ」



こうも毎日と続けば億劫になる。

怖くない訳ではないが、聞いてる身にもなってもらいたいものだ。



「雄揮は冷たいね……」

「悪いね。……毎日聞かされてると頭痛くて」

「それはそう、だけど」

「それにリアルXバーチャルをリタイアしたくても出来ないんだから仕方ないだろ?」



後ろから何か言いたそうに観佳はするが、我慢した。


雄揮は心の中で謝ると、雑誌に目を向ける。



それは昔、このゲームが公開された時の取材である。

読み進めて行く内に分かったことがあった。


このゲームには


・・・・・・

エンディングが存在しない

おわりがない永遠に続くゲームだと

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