表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/42

戦う人々5

さらに同日。

13:13

アメリカ サンフランシスコ郊外。

ここでも戦いが起きていた。


野次馬が集まる中、ウェスタン風の巨体男性が挑んでいる。



「なんでだ?何故消えない!」



ショットガンを構え、男は震える。


何度も何度も当てているのに、敵が消滅しない。


現実に関与しない世界のゲーム。

それが売りであったはず。

だが今は、住宅が破壊され、住む場所もなくなった住民が白髭の魔法使いと対峙していた。



「お、おまえは何者なんだ!?」



魔法使いに問うが、魔法使いは何も言わず、手をスッ、と伸ばす。

その手をまじまじと見ていると、中心から渦が生まれた。


「な……!?」


次第に渦が大きくなり、魔法使いの手から離れた。

離れてなおかつ、渦は巨大になり、住民に向かって突き進む。


「うわぁぁぁ!」

「な、なんだこれは!?」

「ひいいっ!」



何もなかった場所に突如、巨大な竜巻が現れ全てを飲み込む。


引き裂かれる感覚はバーチャルではない。


激痛がそれを証明していた。


悲鳴が悲鳴を呼び、次々と住民が空に消える。



「ばかなっ!?このゲームは安全じゃないのか――――!」



その問いにも魔法使いは答えない。

だが男は見た。

一瞬、魔法使いが不気味に口元に笑みを浮かべるのを。


その時、男は悟った。

これは偶然ではなく、何者かが関与しているのだ、と。



「誰か……奴を」



止めて……くれ。

手遅れになる前に……!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ