表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
35/42

雄揮の前に現れたのは



雄揮は周囲を警戒すると、観佳に指示を出した。



「観佳、ここの敵、解るか?」


「大丈夫!えーとね……『赤眼のベルズ』属性は悪魔だよ」


「上出来!」



雄揮はニヤリと笑い、観佳の頭を撫でた。



「いいか?ここからは作戦で戦う。行くぞ!」


「OK!任してよ!」



雄揮と観佳は背中合わせに駆け出し、大通りへの寸前で影に隠れる。



そして合図として大きく手を振り、位置に着いたと知らせ合った。



「今だ!」



同時に動く2人。

だが敵はいなかった。



「ちっ……ハズレかよ!」



雄揮は舌打ちして小石を蹴飛ばす。



そういえば観佳の方は?



慌てて雄揮は観佳の元に向かう。

反対側にはいなかったが、観佳の方にいたかもしれない。


雄揮は先程と同じ行動を取ると、剣を握った。


「観佳!」



大通りに飛び出した雄揮は信じがたい光景を目の当たりにした。



「な……なんだよ?これは……」



敵の姿はない。

だが変わりに巨大な白い繭が2、3個ほど大通りに横たわっていた。


その大きさは雄揮より4倍ぐらいの大きさだ。


雄揮は繭に近付き、1番近くにあった繭に触れようとした。


だが――



グオオオオ――――――ンンン!!



大地を揺るがす雄叫びに嫌がおうでも雄揮は反応してしまう。


いる。近くに敵が!



観佳の話では悪魔と聞いている。


悪魔。


未知の敵だが、観佳の所在が分からない今、やれるだけやるしかない。


雄揮は繭の裏に隠れ、声が聞こえた方向を向く。



「いつでも来い!」



この時、雄揮の真上に巨大な影があった事を繭の裏に隠れた雄揮には分からなかった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ