PSASに隠された力
翌日。
雄揮は観佳と共に、
【PSAS】
ついて話をしていた。
様々な事を話していると、シークレットコードの話題になった。
「じゃあ、観佳もシークレットコードを知ってたのか?」
「うん。だけどシークレットコード違いみたい」
「と言うと?」
「私の場合、シークレットコードを使って追加されたのは、敵の属性や弱点なの。武器強化もそんなに多く選べないし」
「なるほど」
作りが違うかと思ったが違うようだ。
シークレットコード。
これが何なのかさっぱり不明だ。
「とりあえず調べてみるか」
「そうだね」
雄揮は【PSAS】を起動させる。
まずは一番上の武器強化を選んだ。
「やっぱり9種類あるな」
「私のでも5種類だよ?」
「分からないな。次は……」
雄揮は次に下の段のアビリティーを調べる。
「肉体強化、身体強化、反射神経強化……めちゃくちゃあるな」
「私の方は今言った3つだよ」
ゲームに反映される上限を遥かに越えている。
当初の数値よりかなり高い。
およそ、5倍だ。
観佳も初期より高く、3倍まで伸びていた。
「次は想像力か」
「これも雄揮の方が、かなり高いね」
他も見たが基準値を大幅に越えている。
これが
シークレットコードの力なら怖いぐらいだ。
「あれ?これは……」
「なになに?」
雄揮が顔をしかめると、観佳が覗き込んだ。
「て……れ……ぽー……と。て、テレポート!!?」