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BATTLE second 雄揮と観佳の作戦


「く……貴様!」

「どうした?動けない恐怖はないか?」



ピッタリ背中に立っているため、魔法使いは身動き不能だ。


観佳は唖然としていた。


「観佳!今だ!撃ち抜け!」

「そうは……!」



魔法使いが観佳に手を伸ばす。

雄揮は剣の柄をクルリと回した。



「ぬぐ……ぐ」



巻き付いた剣が更に魔法使いを縛る。



「観佳!何をしているんだ!?お前が撃ち抜くんだ!!」


再び雄揮が怒鳴る。

この魔法使いに勝つにはこれしかない!

観佳は痛みをこらえ、地面から立ち上がろうとする。



「あ……」


ドサッ。

観佳に立ち上がる力はもう残っていなかった。

雄揮が想いを込めて、観佳を応援する。


立ち上がれ。

もう一度でいいから。



しかし無情にも観佳は立てない。

観佳は地面に拳を叩きつけて涙を流す。



やはり自分が足手まといになる。

そんなの嫌なのに!

どうして言うこと聞いてくれないの!


観佳は何度も地面を叩き、悔しさを露にする。


「観佳……」


これまでなのか!?

ここで死ぬしかないのか!?

雄揮は拳を握り震える。

何かないのかと。


絶望する2人に雄揮があるものに目を止めた。


「あれは……?」



それはキラリと光る、観佳の弓だった。

そして更に雄揮は気付く。

弓の前に小さなくぼみが出来ているのを。



「観佳!そのくぼみに弓を突き立てるんだ!」

「!」

「それなら踏ん張らなくても放てる!」


観佳は最後の力を振り絞り、手を伸ばす。

弓を右手に握りしめ、



「ああああああっ!」



力強く弓をくぼみに差し込んだ!


自分の身体を足で回転させ、遠心力でストック矢を背中から外に取り出した。


そのままうつ伏せになり、歯を巧みに使い、弓を引き縛る。



「いけ――――――!!!」


パシュキュン!!



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