表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/42

BATTLE6 観佳 必殺の一撃

観佳は閃いた。

今使用している弓の弦をピアノ線に変えてはどうだろう。


速射率が上がり、僅かなタイミングで打てるのではないだろうか。



元々、弓の弦は切れにくく、頑丈である。

しかしピアノ線の頑丈さはしなやかな上、弾く速度も全く違う。

恐らく今より速い、『速射』は可能だ。


観佳は素早い動作で、

『PSAS』

の『武器』を選ぶ。

『PSAS』には

姿、形は変わらないが、物質のデータを使い、より頑丈に強く出来るシステムがある。


例えば最初は銅で出来た短剣があるとしよう。


そこに鉄パイプなどのデータを入力すれば、すぐさま短剣は『鉄の短剣』に生まれ変わるのだ。


しかも重さは変わらないため、扱いも全く変わらない。


加えられたのは『武器』の強度だけである。


観佳の場合は『弓』のため、変えれるのは、

『矢』『弓』『弦』の3種類だ。


そうこうしている内に観佳の弦が変わる。


「うん。これなら……」

前より気持ち軽い。

間違いなく『速射』は可能だ。


試しに観佳は一撃だけ放つ。

速いのも想定していたが、想定外のことが起きる。


パシュン!


「えっ?」


観佳が驚くのも無理はない。

軽く矢を引っ張っただけの一撃。

それでも矢の速さが異常なのだ。

まるで弾丸のような速さ。


しかもその一撃は相手を貫通してしまい、フェイントバードは地面に倒れる。



「………………」



唖然とする観佳の前でフェイントバードの姿は灰になって消えた。

呆気ない。

あまりにも呆気なく、観佳は戦いに勝った。


だが、それはピアノ線の強力な弾力があったからだが。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ