異常事態
最近、徐々にブクマ数が増えてきて嬉しいです( ◜ᴗ◝)و
バジリスクを倒してから約半月の間、ほとんど1人でレベル上げをしていた。
今日もレベル上げに行こうかと準備しているところに、急な来客があった。
コンコン
「はーい」
「俺だ。出かける準備はできてるな。少し話がある。着いてきてくれ。」
「ガルムさん、分かりました。」
ガルムと一緒にギルド長の部屋まで行くと、アテナとアルリスが既に待機していた。
2人は迷宮の調査隊に同行していたはずだが…
「お久しぶりです、ユウさん。」
「こちらこそ、お変わりありませんか?」
「えぇ、身体はなんともありません。ただ少々奇妙な事態になりまして…」
「ま、とりあえず座ってくれ」
「…で、ガルムさんの話とアテナさんの話は同じ話ですか?」
「えぇ、同じ話です。と言うのも、厄災に変化が起きまして…」
「変化ですか?」
「はい。私達は厄災を監視しつつ、迷宮自体に変化がないか調査していました。
しかし、迷宮には特に変わった点は無く、厄災の対処をどうするか話し合っていた所で、突然厄災が活動を停止したのです。」
「活動停止?」
「えぇ、それまで昼夜問わず歩き続けていた厄災が急に動きを止め、今では黒い卵のようなモノに篭っています。」
「卵ですか?」
「はい。その卵は今、イジスさんが障壁魔法で閉じ込めています。
何が起こるか分かりませんので、戦闘の準備をお願いします。」
「僕も同行するという事ですよね?」
「はい、そうなります。」
「分かりました。幸い、レベル上げに行く途中でしたので準備は整っています。今からでも行けますよ。」
「それはよかった。では、出発しましょう。」
〜馬車の中〜
「そういえば、ユウさん。レベルはどこまで上がりましたか?」
「そういえば聞いてなかったな。半月でどこまで上がったんだ?」
「少し待ってください」
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ツキナガ ユウ
Lv 1420
ステータスポイント 3741
STR 150
INT 80
VIT 80
DEX 56
AGI 150
HP 5067/5067
MP 5907/5907
物攻 6526
物防 6176
魔攻 6176
魔防 6176
速度 6526
スキル
限界突破 ヘルプ 必要経験値減少+10
スニーク+20 身体強化+25 自然治癒+20
解析 遠見+12 気配感知 早駆け+16
衝撃波+10 狂化+10 スタミナ+15
称号
エラー繧ィ繝ゥ繝シエラー繧ィ繝ゥ繝シエラー
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約半月のレベル上げで1420まで上がったものの、何故か称号の欄がバグってしまった。
新しいスキルも覚えてはいないが、特に問題ないだろう。
それに、狂化のレベルが上がる度に反動が軽くなっているようで、今では全力で動いても30分程維持出来るようになった。
「1420ですね」
「…1000」「…1000か」「…1000ですか」
「どうかしました?」
「ほんとに限界が無いんだなと思いまして…」
「あぁ、実は上限が無い訳ではないんですよ。というのもスキルレベルは、一定のレベルで上がらなくなりましたので」
「つまり、上限を無くすって言うより、上限を引き上げるって言うことか」
「そういうことになりますね。なので、おそらく1500、または2000辺りで上限じゃないかと思います。」
「なるほど。俺が全力で戦っても大丈夫そうだな」
「それはまたの機会にお願いします。今は厄災の件を片付けなければなりません」
「わかってるさ」
〜迷宮20階層〜
「イジス、問題無いか?」
「えぇ、未だに動きはありません。」
アルリスがイジスというお爺さんと話している。
厄災の騒動の時に活躍した人物らしい。
そして、目の前では少し大きな岩のような黒いモノが、透明な箱で何重にも閉じ込められている。
「確かに卵みたいですね」
「少し大きくなっている気がするのですが…」
「ん?そうなのか?」
「えぇ、気のせいかもしれませんが…
アルリス!その卵、少し大きくなっている気がしませんか?」
「…言われてみれば、確かに。アテナ様、2cm程大きくなっているようです。」
大きくなっている?成長しているのだろうか…
嫌な予感がする。
ドクン………ドクン………
「この音は、まさか…」
ドクン……ドクン……ドクン……
「ガルムさん、ユウさん、戦闘準備をお願いします」
ピシッ…パキパキ…
「イジス!障壁を限界まで張れ!」
「分かりました!」
バキン!バラバラ…
卵を割って、中から何かが出てくる。
「…え?」
出てきたのは全身真っ黒の、子供のような姿をした何かだった。
身長は約140cm、八重歯にツリ目の三白眼とやんちゃな男の子のような見た目だ。
しかし、全身真っ黒なため、目と歯だけが浮いているようにも見える。
「あ、あー、おい、お前達」
いきなり話しかけてきた。
全員唖然としているが、構わず話し始める。
「オレは、アルバンから来た。お前らは何だ?」
「何だ、と言われましても…あなたこそ何の目的でここへ?」
アテナが受け答えを始めた。
「目的?そんなものはない。」
「では、なぜここへ?」
「逃げて来た。アルバンはオレが生きられる場所じゃない」
「それはどういう…」
「周りは皆強い。アルバンは力が全て。オレ程度じゃ簡単に殺される。」
「…」
「だから逃げて来た。ここはどこだ?」
アテナが厄災と話している間、ガルムに声をかける。
「ガルムさん、アルバンってこの世界の事では?」
「あぁ、何か変だな。話が噛み合わねぇ。それに厄災が簡単に殺られるってのはどういう事だ…」
「もしかしたら僕達の知っている、アルバンという世界ではないのかもしれませんね。」
アテナが話を終えてこちらに来る。
「ユウさんと話がしたいそうです。」
「え、僕ですか?」
「はい、何でも目覚めたきっかけがユウさんだとか」
どういう事だろう…
疑問に思いつつも、厄災に話しかける
「僕に何か用ですか?」
「お前は、この世界の生き物じゃないな?」
「…どういう事ですか?」
「お前は、アイツと同じ臭いがする。」
「臭い?」
「あぁ、オレが1番嫌いな臭いだ。」
その時、突然身体に何かが突き刺さった。
「ぇ…?」 「ユウ!!」
何事かと、身体に突き刺さったモノを辿って見ると、厄災の胸の辺りから黒い棘が、イジスの障壁をものともせず、真っ直ぐ悠の心臓を貫いていた。
黒い棘が徐々に抜けていき、悠は胸から大量の血を流して倒れた。
アルリスが悠を離れた場所に運び、アテナが急いで治療を始める。
「てめぇ…どういうつもりだァ?」
「簡単な話だ。アレはアイツと同じ臭いがする。アレは殺さなきゃならない。」
「さっきから言ってる、アイツってのは誰だ?」
「女神エルダスだ」




