頼むから平穏な生活をさせてくれ〜〜
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《プロローグ》
現実は残酷だ。どんなに努力しても結果でしか見られない。
「〇〇君すごいね!」とか「〇〇は天才だ!」とかそれがさも当たり前のことのように言ってくる。だからこそもう一度言おう現実は残酷だ。
「新入生ー起立!礼!」
はあ〜やっと終わった。早く帰ってアニメの続き見ないとなぁ〜。そんな使命感に追われてる?いやいや、僕は生粋のオタクなのだ。ほんとは学校なんて行きたくないくらいだったから、それを妹が仕方なく行けっていうから。
おっと紹介をしよう。僕の名前は神城祐希だ。名前に神が入ってるから厨二病?こればっかりは両親に言ってくれって。
僕は家に着いてドアを開けた。
「おにーーちゃんおっ帰りーー!!!」
と我が妹が抱きついてきた。
「お、重いから離してくれ」
「えー!やだやだ。だってお兄ちゃん昨日もアニメ見るって構ってくれなかったじゃん〜」
「仕方ないだろ~」
「じゃあ今度買い物付き合ってよーー」
「はあ〜なんでだよ」
「いいから決•定•事•項!」
こうして僕は妹の荷物持ちに認定されましたとさ。
「あっ!お兄ちゃんちゃん伊達メガネと帽子着けていくんだよ。わかった?」
「わかったって」
僕は中学生2年生から外に出る時はこの格好なのだ。髪も目にかかってアニメ見づらいし今度切ってこようかな。とそんなことはさておき、僕は目立たずに生きていこう、そう決心を新たにしたのだった。
これは僕が中学2年生の時の話。
「神城君てさ~すごいイケメンで頭も良くて優しいよね!
もし良かったら私と付き合ってよ~」
そうクラスの女子に言われた。その子はクラスはもちろん学校内でもそれなりに人気があって、僕のルックスに惹かれたそうだ。でも僕は、
「ごめん。君とは付き合えません」
そうこれで終わったと思ったんだ。しかしその子は
「はあー!なんで振るわけ?ちょっと顔がいいからって調子乗りすぎ!!」
僕はその時思った。所詮周りの奴らは目に見える者でしか人を見てないんだと。勉強も努力したのに頭がいいって片付けられる。
それ以来僕は素顔を隠すようになった。テストもなるべく平均点を取って、目立たないように過ごしていった。
それを心配してくれる妹や両親。でも僕は、人に期待するのをやめてしまったのかもしれない。
投稿は気まぐれだけどなるべく早く投稿する予定