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F1品種
F1品種とは?
系統が離れた品種を掛け合わせて作った雑種の一代目(雑種第一代)には、両親の対立遺伝子の顕性(優性)形質のみが現れます(顕性(優性)の法則)。
この雑種第一代の示す形質が両親のいずれよりも優れる場合、この現象を雑種強勢といい、逆に劣る場合には雑種弱勢と呼ばれます。
特に前述の雑種強勢を利用して、より有用な形質を伸ばす方向に品種改良されたものがF1品種です。
一般的には、F1品種の農作物は、その一世代に限って安定した一定の収量が得られるものとして知られています。
しかし、自家採種を行っても第二世代からは味や形、大きさはバラバラになってしまいます(分離の法則)
ですから収穫後に同じ農作物を育てたいのであれば、その度に新しく種子を購入する必要があるのです。