表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/10

夢と希望

ちょっと説明会?

字数少ないです……

「タカナタ君、全然降りてこないね~。ごはん冷めちゃうよ~。珍しく私が作ったのに」


「ちょっと様子見てきますね」


俺はその頃、食い入るようにパソコンの画面と向き合っていた。昼間に聞いたイラストの講演会がきっかけでなんとなくイラストを描いてみることにしたのだが、納得いくものが全く描けずかれこれ五時間ほどこうして画面の前で座っている。


「奏多さん、とっくにごはん出来てますよ」


「ああ、今いく」

目線をずらさず答えたが水瀬が部屋から出ていく気配がない。


「どうしたんだ?そんなに俺を見つめて......」


「いえ、見つかったんだなと思いまして。一生懸命になれるものを」


確かに俺は何事も極めてこなかった。飽きたらやめてを繰り返していた。今度はちゃんと続けられるのだろうか。途中であきらめず最後まで走り抜けられるのだろうか。そんな不安が急に脳内に立ち込めてきた。


「根を詰め過ぎても長続きしなくなっちゃいますよ。地道にやってみるべきです」


「...そうだな、下いくか」




「ようやくきてくれたのかいお二人さん。今日は私の自信作だよ!さぁお食べ!!」


「先輩....待っててくれたんすか。ありがとうございます」


「まぁね、大勢で食べたほうがおいしいしね!!!」


テーブルにはから揚げや刺身、コロッケなど俺の大好物に加えてなぜか赤飯が炊かれていた。


「なんで赤飯があるんすか?」


「そりゃめでたいことがあったからでしょ」


「なんかありましたっけ?」


そういうと先輩と水瀬は顔を見合わせ、笑いあった。よくわからないけどつられて俺も大笑いした。

その日の夕食は世界で一番暖かかった。



「はぁ~、食った食った。明日はなんも食べれんわ」


ピンポーン。

インターホンが鳴った。修羅子先生は飲み会のはずだからあまりにも早すぎる。


「はいは~い。どなたですか」


ドアを開けるとそこには昼間に会った真面目委員長、大西七海がいた。


「今日からお世話になります、大西七海です。お見知りおきを」


なんだか既視感。でもまさか本当に来るとは.....。


「さっそく部屋に案内してくだる?タカナタ君」


「うげ。なんでそのあだ名を知ってやがる」


「あぁ~オオナミちゃんじゃん!!ど~したの?」


この二人知り合いだったのか、なんか意外だな。てか先輩、オオナミって.....。

将来はサーファーの嫁にいかなきゃだな。



「ここが委員長の部屋だよ」


「どうもありがとう、追加で申し訳ないけど荷物の片づけ手伝ってくれる?」


これまた既視感。しかし俺は英国紳士なため「もちろん」と答えてあげた。

しかしよく考えると委員長も加えたら美少女四人と同棲ってことになるのか。

そう考えると青春を謳歌してるほうじゃね、俺。


「そういえば奏多君、宿題やってる?」


「俺がやるわけないだろ」

俺は当然のように言い放った。犬派か猫派かと聞かれ、どっちも好きですと答えるように。

しかし目の前にいる委員長こと大西はそれを許さなかった。頬をふくらませ、高らかにこう宣言した。


「私が来たからには宿題をせずに二学期を迎えるなんて許しません!!!!!」



さらば俺の夏休み。









ご覧くださった方へ


読了していただいたらできるなら評価をしていただきたいです。


更新のモチベアップになります。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ