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7月20日
王都の一つ手前にあたる街の聖堂に新しく納められた簡素な手記、
そこには外の様子が僅かに綴られているのみだが、その凄惨さを想像するのに難しくは無い内容だった。
王都は変わらず門を閉ざし、この街も捨てる気でいるのだろう。
この外の様子という重要な情報すら受け付けずに弔いという形で聖堂に留めただけなのだから。
しかし王都も交流を一切絶って長くなるが、本当にいつまで籠もるつもりなのだろう?
王都内にも広い田畑があるとはいえ、助かるのは中級民から上ではないだろうか。
それより下の貧しい民はどうなっている?
……いや、考えるだけ無駄だろう。病はもう、すぐそこまで来ているのだから。
本当はもっと長いお話にするつもりでしたが、これはここでおしまい。
リアルタイム連動で話を投稿するという考えもあったのですが、ここまで空ける気はありませんでした!
続きを書くかはわかりませんが、読んで頂いた方に感謝申し上げます。