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時間なんて気にしない。寧ろ出来ない。
これは、人間に戻れるその日を目指して生き続ける竜のお話。
家を作ろう。
そんなこんなで過ごした100年間。
したことと言えば鱗を集めて穴に入れただけ。
飯も食わずに生きることが出来るってそれ本当に生き物なのか?
と、思ったが便利だしいいかと思った。
この不条理(笑)な現実ではまぁいいかと思ってしまう。
……ヤバい。もう人間に戻ったところでまともな生活ができる気しない。
段々と鱗の色も濃くなってきて、ルビーっぽいなと思ったが、誰も同意してくれる人もいない。
……そういえば、人間はずっと一人でいると精神崩壊すると言うが、発狂してもいいんじゃないかと思う。
こんな事でも人間じゃなくなっていると再確認するなんていやだった。
でも、してしまったことはしょうがない。
最近洞窟の拡張にはまっているのだ。
自分専用の秘密基地って感じがしていい。
工藤柚葵、100歳。現火竜。只今絶賛、異世界で穴掘りしてます。