表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
死んでも死なずに生まれます。  作者: ウィズ
火竜から紅龍へ。
2/10

とりあえず生きてみる。後は気にしない。

これは、人間に戻れるその日を目指して生き続ける竜のお話。


次に暖まろう。

辛気臭くなっていても何も変わらない。


………それに、(コイツ )には親がいないらしい。


物心ついてからもう3か月経つというのに俺以外この洞窟には何も存在しない。


ネグレクトは犯罪ですよー。なんて言っても誰も来ない。


むしろ虫さえもいない。寂しい。


…………今頃気が付いたが、誰かいたら頭おかしい人と思われるな。


ある意味ラッキーか。アンラッキーでしかないけど。


………………昔読んだことがあるファンタジー物の小説には、ドラゴンの鱗は高値で売れるとか。


その小説はかなりほのぼのとしていたので、気兼ねなく読めた。


けれど、俺の目の前の現状を見る限りそうは思えない。


なぜなら、脱皮するたびに大量に出るからだ。


…………高級品特有の有難味を感じない……


なので少し前に洞窟に穴を掘った。


そこに鱗を放り込む。………なんかあったかい。


どうやらこの赤い鱗は発熱しているようだ。


一枚一枚の生み出す熱は微弱だが、こうやって熱をこもらせると、


気持ちいい位にあったかい。


「ぐるるー」


……わかってたよ、声帯どころか種族自体が違うんだから声なんて出せないですよね!


工藤柚葵、三か月。現火竜。只今絶賛、異世界で暖を取ってます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ