ラウラ編
アラン「つーことで、自己紹介どうぞ」
ラウラ「はいです! ラウラ・リュリュなのです。メイドなのです」
アラン「はぁー、和むわ。やっぱ、女の子はいいよな」
ラウラ「?」
アラン「あはは。なんでもねーよ。で、人気投票、1位と最下位予想聞かせてほしーんだけど」
ラウラ「えーと、その。1位はリルディとユーゴ様がいいのです! 最下位はラウラの口からは……」
アラン「いやいや。1位は一人に絞ってほしーんだけど」
ラウラ「お二人ではダメなのですか?」
アラン「うっ」
ラウラ「……」
アラン(んな、潤んだ瞳で見つめられたら、ダメなんて言えねーじゃんよ)
「ま、まぁ、ばれなきゃ(?) いいんじゃねー? で、理由を教えてくれよ」
ラウラ「リルディもユーゴ様もお優しくて暖かくて大好きだからなのです」
アラン「いやいや、姫さんはともかくユーゴは納得いかねーんだけど」
ラウラ「厳しい方ですけれど、それと同じくらいお優しいのです」
アラン「ココにも恋は盲目な奴が……。ま、それは置いといて。最下位はダレなわけ?」
ラウラ「ラウラが口にすることではないですから」
アラン「いやいや。そこを聞くのが俺の今回の仕事なんだけどさ」
ラウラ「あぅ。えっと、レイモンド様……です。だって、あの方がリルディを連れ去ったから、リルディがひどい目に合って。ラウラはとても腹が立っているのです!」
アラン「だよな。俺もそう思うぜ」←プンスカするラウラがかわいくてデレデレ。
ラウラ「はっ! ラウラってば、差し出がましいことをっ」
アラン「……走るの早っ」
引き留める隙もなく逃亡したラウラを見送るアランでした。