カイル編
アラン「次は王様か。……けっ」←リルディの後であったのでやさぐれモード。
カイル「な、なんだ?」
アラン「別にぃ。まずは自己紹介どーぞ」
カイル「? カイルワーン・イセンだ。イセン国の王をしている」
アラン「つーことで、人気投票の1位と最下位予想を聞いて回ってんだけどさ。あんたはどう思う?」
カイル「1位と最下位……。1位はリルディ。最下位はゼルハート・イセン」
アラン「ゼルハートって、あぁ、あんたの親父さんか。つか、それ以前に票が入るか微妙なとこだと思うけどな。ま、いいや。で? 理由は?」
カイル「リルディは俺にとってかけがえのない存在。俺が愛する女だ。彼女以外いないだろう」
アラン「ま、真顔かよ!? 俺が居たたまれないつーのっ」
カイル「理由を言えといったのはお前だろう?」
アラン「なんで俺ばっかこんな目に……。つ、次、最下位の方は?」
カイル「……再会して開口一番、王になるか死ぬか選べと言うような男だぞ。
好む要素がないだろう」
アラン「そりゃ、確かにな。俺も大概あれだけど、弟はあんなんだし、王様も血縁に恵まれねーな」
カイル「あぁ。だから、できればリルディとの間に子がほしいと思う。あいつの生んだ子ならば、俺はきっと愛せると思うんだ」
アラン「さいですか。くっ。結局ノロケを聞く羽目に。はぁ。んじゃ、次に行かせてもらうわ」
肩を落としつつ、次の候補者のもとへ向かうアランでした。