『長季、頼通に速記姿の覚えめでたかりしこと』速記談2063
源長季は、関白藤原頼通公のお気に入りであった。青年になるまで元服しなかった。関白殿下は、速記をする姿を見るのがお好きであったので、長季が長く参内しないと、大層不機嫌になられたものである。一方で、長季は、酒がいける口で、大酒飲みに部類するほうであったので、気がつかないうちに放言することも多く、速記もしないで酒を飲むことを重ねているうちに、関白殿下の覚えめでたくなくなってしまったという。
教訓:頼通公には、入内させるのにふさわしい娘がなく、摂関家の地位が急落する原因をつくったが、その原因が、長季らを気に入っていたことと関係があるかどうかは諸説あって何とも言えない。