人
人に傷つけられ。
人のせいで、人が嫌いになって。
私は、私と人との間に壁を作った。
誰も壊せないような。
誰も乗り越えられないような。
高くて頑丈な壁を、作った。
そうして、誰とも関わらないようにした。
そんなある日。
私の壁を乗り越える人が現れた。
その人は私の過去を傷を、ゆっくりやさしく癒した。
私は人が嫌いだった…けど。
その人のお陰で嫌いではなくなった。
そして、私の高くて頑丈な壁をその人は内側から壊した。
人に傷つけられ、人が嫌いになった私は。
人に癒されそしてまた…人が好きになった。
いくらかフィクション。
いくらかノンフィクション。