第一三話,大中華革命
久しぶりの更新です。そして超無理やり展開です。
開戦からわりと経ったある日の事である。
この帝都東京では御前会議が行われた。
議題は『今後の戦争指導と他国』であった。
今後の戦争指導というものも重要であるがメインは他国であった。
特に現在こそ友好的なアメリカについてはかなりの議論になっていた。
「宮田首相は今後アメリカが二つに分かれるとでも?」
そういったのは陸軍大将であった。
宮田はこの日アメリカが二つに分かれる可能性があると発言した。
「ええ、確かに、世界抗日戦争史実維護連合会がテレビ局を占拠したという事件を覚えているでしょうか、奴らは日に日に勢いを増している、私は決して親米でもなんでもないのですが米国がなくなってもいろいろとめんどくさい」
「う~ん、確かに我々は戦後、米国寄りでやってきてそれで様々な困難を乗り越えたが…仰る通り真には親しいわけではなかったですな、でも確かになくなればなくなればでめんどくさい事になりそうですな」
「その点を考えると、乗り気ではなくとも大日本帝国はまだしばらくは米国が必要であります、かといって援軍は送れませんが」
「うん、すでにほとんどの戦力が大陸にいますからな、今順調に進撃中ですよ」
日本軍は日々前進を続け着々と北京へ近づいていた。
また温率いる反乱軍もかなりのスピードで成長していた。
日本軍の戦略は北京を目指し北京より30kmに迫った時、温の反乱軍が背後を突く。
革命に成功すれば中国は民主化し今のような体制が脱する事ができる可能性があった。
実際中国軍は小国相手ならば強い、しかし戦ってみれば案外弱いというのが先進国軍隊の率直な感想であった。
無資源国家日本は早期終戦を目指し米軍と共に進撃をつづけていた。
だがその米国が今危ないという。
噂の抗日団体が日本はおろか他国へも迷惑をかけるようになったのである。
その日の夜、宮田は首相官邸でじっと時計を見つめていた。
今日は大中華革命と呼ばれる、要は温の反乱軍が革命をおこす。
その革命が行われる時間が0時であった。
「……」
宮田の部屋にある時計は古いものであった。
懐かしい感じでゴーン、ゴーンと音を鳴らした。
時に今、0時。
「…いよいよだ!」
*一方北京では*
「なんだと!?反乱軍だと!?消せ!!」
毛は激怒していた。
反乱軍がいるというだけでも腹立たしい事なのにましてや指導者は自らの側近でもある温であることだ。
「温め…恩を仇で返すとは…」
しかもこの時、日本軍は持てる力のすべてを中国に向けていた。
大攻勢を開始し反乱軍鎮圧がうまくいかないようにと努力していた。
中国兵は見えない所から敵にやられていった。
「突撃!!!」
っといっても今まで日本軍が行ってきた突撃とはちょっと違うものだが。
前進することにはかわりないことだ。
一方…
「…」
バタン!!
「!?」
その時、毛に銃を向けている兵士が何人もいた。
「な…なんだ!?」
彼らは反乱軍ではない、さっきまで毛といっしょにいた男たちである。
なんと毛側の人間であるにもかかわらず武器をとって毛を裏切ろうとしていた。
「考えてみれば貴様がいたから国は駄目になった、これからは温さんの時代である」
「な…貴様らはなにを考えているのだ?貴様らがこうやって生きていけるのも、誰のおかげだと思っているんだ?私のおかげではないか?」
「…死ね」
ズゴォン!
男がもってるいのはどこかで手に入れたトカレフであった。
毛の頭はぶっ飛んだ……
「……温さんに報告だ、毛は殺ったと」
「はっ!」
*その翌日*
この日は世界各地で中国で革命があったという事が報道された。
そこで温はこう語った。
「えっ!?では言論の自由を!?」
「認めますよ」
「ではこれから!!新聞とか!!テレビで好きな事を!?」
「もちろん言ってもよい、それから私はこの戦争をやめる、毛に変わって深謝したい」
突然のクーデターと終戦。
第三次世界大戦になるのではと危惧されていたこの戦争、世界中の人々が温が戦争をやめるという言葉に喜んだ。
もちろん、大日本帝国もだ。
「我々は勝ったのか!!!」
「とうとう中国もあの体制が終わったか!!」
政府や軍部も、ひとまずは安心した。
「さて…あとはゲリラになったものとの戦後処理、そして今後の戦いですな…」
「ええ…」
だが、戦いは終わっていない。
アメリカにいる抗日団体という敵が、大日本帝国にはいた。
彼らは今、行動に移ろうとしていた…
御意見、御感想などお待ちしています。
結局なにも思いつかなかったのでクーデタールートへ→最終決戦へ…という事になっちゃいました。
もうすこしだけ続くのでよろしくおねがいします。