漆黒令嬢の侍女は
長く更新せずすみません、39.0度の熱出して寝込んでまして。あと最後にとあるものを載せてありますので短いのにはご勘弁を
「あわわ」
「大丈夫だから、チェロ」
「でもノッテ様、精霊様ですよ!」
チェロと私は今王城にある控え部屋にいた。
パラディー様がチェロに会いたがってると伝えて、それから会う日取りの手紙が来た。非公式なもので、服装もいつも着ているものでいいと書いてあった。平民のチェロのことを気遣ってだと思う。
ルーナは一緒に来れないみたいで、私とチェロだけでパラディー様と会わないといけない。シェイはもちろん私の影の中にいるんだけど。ティロのことが心配なのかそわそわしてる。
「とても話しやすい方だったから」
「私は緊張するんです。だって王族を守護する精霊様ですよ。私が一生頑張ってもあえないお方ですよっ」
「話は、私がするようにするからとにかく落ち着いて、ね」
「ふぅ、はぁ」
「どう?」
「少し落ち着きました」
深呼吸をして落ち着けたのか、さっき出された紅茶を飲んでる。
「私の入れたものより美味しいです」
「チェロの入れた紅茶もおいしいと思うけど」
「でも入れてもらったこの紅茶はおいしいんです。蒸らす時間なのかな」
「水じゃと思うぞ」
「パラディー様!」
部屋に突然入ってきたパラディー様に、私もチェロも頭を下げるしかなかった。別の場所に案内されるはずだったのにどうして。
「よいよい、面を上げよ。予定を変えたのは我ゆえな。ノッテは晩餐会ぶりじゃの。そしてそなたがチェロか」
「は、はい精霊様」
さっきまで落ち着いてたチェロも、やっぱりパラディー様を目の前にしたら緊張が戻ってきたみたい。シェイは不機嫌みたい。チェロがとられたって思ってるのかな。
「むむむ、うむむ、んーー」
顔をしかめてうなってはチェロのことを見てを繰り返してる。私たちから話しかけることはできないから、パラディー様が話すのを待っているんだけど。それだけなのに私までチェロの緊張が移ってドキドキする。
「これはどういうことじゃ」
「パラディー様どうなされたのですか」
「ノッテには話したと思うが、我の祝福の気配を感じてこの場を設けた」
「はい」
「我が感じた気配は、確かにチェロのものであった。だがこれは残り香ではなく、我の祝福そのものなのだ」
「それはつまり」
「チェロ、そなたには王族の血が流れておる。




