漆黒令嬢は精霊祭に行く
気力なくて昨日は更新できず、すみません
「お爺様は本当に来られないのですか?」
「何度も行っているから気にするんじゃない。領地のことは任せて楽しんできなさい」
「はい、お爺様」
精霊祭に、お爺様は来ないのか聞いたら答えられた。確かにお爺様は何度も行ってるかもしれないけど、出来れば一緒に行きたかったな。両親とも行ったことがないし、せめてお爺様と行きたかったでも……
確かに領地を任せられるのはお爺様だけだから仕方ないのかもしれない。それにルーナと一緒に居れるんだもん。また次の時にお願いすればいいよね。
王都に別邸を持つ貴族は別邸に行けばいいけど、ルークイン家は別邸なんて持ってないし、宿に泊まるしかない。もちろんある程度の格式ある宿に泊まるんだけど。
「ルークイン様、お客様がお見えです」
「私にですか」
私に会いに来るなんて、ルーナかな。
「トリムエル・ルーナ様とミシェル様が下でお待ちになっています」
「分かりました」
やっぱりルーナとミシェルさん。でも、この宿のことどうやってわかったんだろ。教えてないのに。
宿の一階に行くと貴族院とは違って、ルーナとミシェルさんがドレスを着て待っていた。ミシェルさんがドレスを着て一緒にいるのを見ると、ミシェルさんもお嬢様なんだって分かる。何時も部屋にいる時はチェロみたいに侍女服を着てるからそうは見えないんだけど。
「ルーナ」
「ノッテ、会えて嬉しいわ」
「私もルーナに会えて嬉しい。でもどうしてこの宿に泊まってるってわかったの?」
「ルーナが泊まりそうな宿に目星を付けておいたのよ」
「そうなんだ」
確かに私か泊まれる宿ってあんまり高くなくて、それなりに格式ある宿だから。見つけやすいのかな。
「それでどうして来たの?」
「ノッテの部屋で話をしたいんだけど良いかしら?」
「大丈夫だよ」
「そう。ミシェル行きましょう」
「はいルーナ様」
ミシェルさんは何か箱を持ってるけど、関係あるのかな。
「それで話って」
部屋のテーブルでルーナと向き合って座ってる。
「着て欲しい服があるのよ」
「服? 着るのは別にいいけど」
でも、私が服なんか来てどうするんだろう。
「ありがとう。それじゃミシェル着せてあげて」
「失礼します、ノッテ様」
なんだか、服を着せられるのも慣れてきちゃった。まだルーナの前で服を脱ぐのは恥ずかしいんだけど。
スルスルと来ていた服を脱がされて、着せられたのは黒いドレス。細かな死守もされていてとても綺麗だんだけど。一つ不思議なのはどうして私にぴったりなんだろう。大きいわけでも小さい訳でもない、ちょうどいい大きさのドレス。
「これ、どうしたのルーナ」
「似合ってるわね。ノッテがドレスないって言うから、作ったのよ。裾の丈も問題ないみたいだし。明日の晩餐会これを着てね」
「でもこれ、高いんじゃ」
「プレゼントよ。それに白の同じデザインのを私も着るからお揃いなのよ」
「ルーナとお揃い、ありがとう」
「良いのよ、それに晩餐会は戦場よ。いつもの服じゃ舐めれちゃうし。ノッテは黒の祝福を使える唯一の貴族。知らないかもしれないけど、注目されているのよ。ルークイン家の黒薔薇が晩餐会に参加するって」
「そんなことになってるの? 黒薔薇なんて、薔薇みたいに綺麗じゃないよ」
「陰口よ、黒い花に因んでるの。まあでも、そのくらいで構えてた方がいいわ。気にしてると付け込まれるし」
陰口。黒い花って昔言われてた言葉。もう気にしてないけど、でもやっぱり気にしない方が良いんだね。
「なんかちょっと怖くなってきた」
「大丈夫よ、私とミシェルも付いてるわ」
「戦場なら私もついて行く」
「シェイ。戦場と言っても危険なことは無いから」
「それに、晩餐会にも興味ある。料理とか」
「飲み物かけられることは無いと思うけど、シェイがいれば何あってもどうにかなるから連れていくといいわ。影の中にいればバレないわよ」
「影の中から出てこないでね?」
「わかった」
バレないと言いけど。不安だな……
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シリアス苦手と言う方もいたので、今後の予定をちらっと。
今精霊祭が始まりましたね。
終わったらちょっとした事件発生です。ビックリな感じなのでシリアスは無いです。
この次がルーナシリアスで、ノッテちゃんほど長くないですし重くもない予定。愛深まる予定ですです
その後にまた事件発生でそこで一応の終わりの予定です。
終わりはハッピーエンドの予定なので安心してください。




