漆黒令嬢は目覚める
眠い……
これからどうすれば良いのだろう。戦闘になる。それは分かっているけど。命令がない。命令がない時はどうすれば、良いのだろう。分からない。
「来ないの?」
「命令がないから、私はどうすればいい?」
「私に聞かないでよ。敵よ。て、き!」
敵、確かに敵。でもそれは、教会にとっての敵。私の敵はなんだろう。命令があれば動けるのに。
「でも、命令が」
「あぁもう調子狂うわね。そこ動かないで」
「わかった」
動かない。命令だから。
手に光が集まっていく。私のじゃない、ルーナに。月の光が集まっているように見える。
「行くわよ。鉄・拳・制・裁」
私の体が後ろに飛ぶ。違う体は私の前にいる、飛んでいるのは私自身?でも私の体は目の前にあって……
「ノ……テ、ノッテ……ノッテ!」
ルーナの声がする。私の名前を沢山読んでる。なんで呼ばれてるんだろう、なんで……
あっ、あっ、あぁぁぁぁ!
思い出した思い出したけど!
チェ、チェロと。あ、あんなことして。
はっ、そうだ後!
記憶の最後に、私がっていうかシェイが私を見える記憶があった。もしかして後ろに……
「シェイ!」
「なに?」
「え。あっえっと」
後ろにシェイが、私が居た。私の顔で私の声で聞かれると、なんかすごく変な感じがする。
「どこいくの?」
「チェロの所。大丈夫私は邪魔しないから」
「邪魔って」
「ノッテーーー!」
「わぁ!」
[ノッテ、ノッテ、ノッテ!]
「ルーナ、わっ、わっ、わっ」
シェイが扉の奥にいなくなって、ルーナが私に抱きついてきて。シェイ止めないとチェロがシェイにっ
「んんん!」
ルーナのキス急すぎてっ
でも、でもやっぱり幸せになる。シェイもチェロもどうでも良くなっちゃう。
ルーナのキスで心が満たされる。思い出した記憶も力のことも、全部どうでも良くなっちゃう。
「ノッテ、もう1回キスしてもいい? いいよねするから」
「まっ、まって。心の準備がっ」
ルーナの唇が柔らかくて、胸のあたりもだんだん暖かく
暖かくてこそばゆい、こそばゆい?
暖かいのルーナの手?
「んんっんんん!」
キスだけじゃない、ルーナに胸もまれてる!
キスだけでもいっぱいいっぱいなのに、こんな。んっ……
「ぷはぁ、私だけのノッテ」
「ルーナ……場所変えてからがいい」
満たされて、浮ついた頭で周りを見る。死んでないと思うけど、倒れた人が沢山いるこの場所でこんなことは不謹慎厨っていうか。
「ノッテ成分が足りなかったのよ、補充したからもう大丈夫。それに宿に帰ったらもっとするから」
「ノッテ成分って何。それにもっとって……」
「とにかく追いましょ、チェロを見つけなきゃ」
「たぶん部屋にいると思う」
ルーナに後ろから髪をいじられたり肌を触られたりしながら、私の部屋に行く。多分、チェロとシェイがその。あの、居るはずなんだけど。
「チェロ、いるのー!」
「ルーナ様!」
ベットの上にチェロは座ってた。後ろからシェイに抱きつかれながら。なんだか服が乱れてる気もするけど、私も乱れてるし。気にしない方がいいよねルーナもシェイもすごく嬉しそうなのに不機嫌だけど、気にしちゃダメなんだよね、きっと。
「何しに来たの」
「チェロ探しに来たのよ、帰るから」
「そう、じゃあ私も一緒に帰る」
チェロの後ろにいたシェイが、溶けたと思ったら地面を伝って私の影に消えていった。
「え?」
「祝福が意志を持って動くなんて初めて聞いたんだけど、ノッテどうなってるの?」
「ルーナが知らないこと聞かれても………」
「名前を貰ったから」
「わぁっ!」
急に目の前に現れて、びっくりした。
「ノッテの体に入って名前を貰って意志を得た」
「祝福、なのよね?」
「私は黒の力そのものだから間違ってない」
「ノッテ良かったわね。力が使えるみたいよ」
「力ってどうやって使うの?」
手を前に出しても、影はうんともすんとも動かない
「私に命令すればいい、そうしたら私が力を使う。影の中にいるから、必要になったら呼んで」
また、私の影の中にシェイが入っていって。部屋には私とルーナとチェロだけになった。
「そういえば、ミシェルさんは?」
「教会に置いてきたわ、誰かいないとね。とりあえず帰りましょ、細かいことはそれからよ」
「うん……」
なんか眠くなってきちゃった。
「お姫様抱っこしてあげるから寝てても大丈夫。疲れてるでしょ」
ルーナにお姫様抱っこされて、だんだん眠気も強まってきて。そのままうとうとってして。寝ちゃった
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ルーナは物理聖女でしたとさ、そして闇堕ちノッテは黒の力そのものだったということで。眠いのでもう限界……
感想下さりありがとうです。砂糖はちょっと明日に持ち越して、自律神経乱れてる気分も悪いので。小説のことあんまり考えれないのです。
感想貰えると嬉しいかなです




