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漆黒令嬢は聖女とお茶をする

はい今日は、

[漆黒令嬢は聖女とお茶をする]

[漆黒令嬢は聖女の着せ替え人形になる]

[漆黒令嬢は聖女とデートの前に使用人を雇う]

の三本でお送りします。

これは一話目

ストックすると、あるから書かなくていいよねとなるので、連投です。

 次の日。今日もルーナが部屋に来て、ミシェルさんもついてきた。


「今日も来たわよ」

「お邪魔します」

「約束してたっけ」


 昨日は確かお休みって部屋を出ていったから。今日部屋に来る約束はしてなかったはずなんだけど。


「約束しないと来ちゃダメなの、私たちはこんなにも愛し合っているのに」

「そうです、私とルーナ様はこんなにも愛し合って」

「ミシェルはちゃちゃ入れないで。愛し合ってるかは別としても、友達なんだから部屋に来てもいいでしょ。こんなにも広いんだから」


 確かに私の部屋は広い。本来なら使用人が数名仕えるような、貴族用の部屋らしいけど。私が。爵位を継いでいて、なにかと入用であろうとこの部屋をあてがってもらった。

 でも、使用人がいるわけでもないし。特に入用となる物がなくて、あるのはベットと机。あとはいくつか椅子があるくらいだ。机が作業するのに大きいといっても、部屋にはまだまだ空間が余っているし。

 ルーナとミシェルさんが来ても狭くはない。


 でも、私とルーナって友達だっけ?

 友達が分からないというわけじゃない。友達と呼べる人は一人もいないけど……

 そうじゃなくて、ルーナと、友達になった記憶がない。初めて会った時だって、勝手に部屋に入ってきて。その次は部屋から追い出して。三回目に会ったときは。き、キスもして。よく考えが得たら友達を飛び越えた、先の関係のような。いやいや、そんなことない。だって私から求めたことはないし。


 でも女友達って、そういうことをする間柄なのかな。き、キスとか普通にするものなのかな。

 よく考えるも何も、そもそも私友達いたことないから。友達がどんなことするかもわからないし、もしかしたら今までしてきてことは、友達ならすることなのかもしれないし。


「ルーナと、友達だっけ。ち、違うのそうじゃなくて。その、あの、友達ってキスとか。す、するものなの?」

「ふふふ。うんうん、そうだよ友達はキスとかするものなの。体とか触りあったり一緒にお茶お飲んだりするんだよ」

「家族でも、キスや抱擁はするものです。さあルーナ様、私と抱擁を」

「そうなんだ」

「はいはい、部屋に戻ったらね」

「ルーナ様今すぐにでも」


 じゃあ、今までしてきたことは友達にすることだったんだ。女友達ってそういうこともするんだ……


「えっと、じゃあお茶でも飲む?」

「飲めるなら飲みたいわね」

「じゃあ入れるね」


 この部屋委はティーポットと青い入れ物の茶葉も置いてある。今まで使ったこともないけど。ティーポットと茶葉を用意して、用意して……

 どうすればいいの?


「使ったことないから淹れ方わからない……」

「腕広げてないで、ミシェル淹れて頂戴」

「はい、ルーナ様」


 持っていた、ティーポットと茶葉をミシェルさんに渡して座る。ミシェルさんは、部屋にあった使い方のわからないものを使ってお茶を入れていた。


「あれって、お茶を入れるためのだったんだ」

「どこにでもある装置よ。火を使わないでお湯を沸かせれるの」

「そうなんだ」

「ノッテ一人じゃ、この部屋は広すぎるわね。使用人でもいればいいんだけど、掃除はどうしてるの」

「使うところだけ簡単に」

「ミシェル、お茶を入れたら掃除もしてちょうだい」

「はいルーナ様」

「さすがにそこまで、してもらうのは」


 使わないところだからまた汚れるだろうし。何よりミシェルさんにさせるのは気が引けるし。


「いいのよ、ミシェルはそういうのが好きだから」

「そういうのって」

「掃除とか人の世話をするのがよ。頼んでもいないのに私の世話をするくらいにはね」

「マール産の茶葉でした、いいものをお持ちですね」

「それはお爺様からもらったもので」

「すごいのね、ノッテのお爺様って。マール産の茶葉は王族に献上されるくらいの高級品よ。私も数回しか飲んだことないわ」

「え」


 そんなこと聞いてないです、お爺様。無くなったら送るって言ってましたけど、高級品だなんて聞いてません。


「お茶菓子持ってくればよかったわ。明日持ってくるから、明日のお茶飲みましょうねノッテ」

「うん」

「ルーナ様毒見はしておきました」

「ありがと」

「あ!」


 そうだ、ルーナは聖女様だから。毒見とかしなきゃだめだよね輪擦れてた。お茶出したらだめだったんじゃ。


「毒見はミシェルがやりたくてしてることだから、させておけばいいのよ」

「でも」

「それに私に毒は効かないし」

「そうなの?」


 毒って危ないもので解毒薬がないとだめなはずだけど。


「白の祝福は浄化。毒は体内に入った瞬間に浄化されるの。ちゃんと勉強しておきなさい」

「頑張る」

「ちなみに赤の祝福は火を操ることに長けています。料理人や使用人として役に立つ祝福です」

「もら手を動かして、終わったら一緒にお茶飲みましょう」

「ルーナ様、はい!」

「たまにはご褒美上げないと、いつ暴走するかわからなし」

「暴走?」

「気にしないで、些細なことだから」


 紅茶はあまり飲まないけど、この紅茶はおいしかった。それに前に飲んだことがある。お爺様が入れてくれた紅茶の味が、同じ味だった気がする。


「さて、改めてノッテは使用人を雇う気はないの?」

「お爺様にも言われたことはあるけど。黒だから」


 ルークイン家の使用人は皆、裏で私を嫌っているから連れてこれないし。新しく雇おうにも、色のせいで雇うことができないし。


「色で仕える相手を決めるのは使用人としてあるまじき行為なのだけど。黒だとそうもいかないわよね」

「使用人案内所にはいかれたのですか」

「は、はい」


 ミシェルさんに急に話しかけられてびっくりした。まさか話しかけられるなんて、しかも少し怒ってるような。


「仲介所も地に落ちたものです」

「ミシェル、それはだいぶ前からじゃないかしら」

「そうでした」

「えっと?」

「昔の話よ。そうね、探すなら黒い色を持った子がいいわね」

「おそらく、主が見つからないでいるでしょうから。探せばいるでしょう」

「そうよね、次の休みいつだったかしら」

「明後日です」

「じゃあ、明後日に行ってみましょう。ノッテもいいわね」

「え、うん」


 何の話か分からない。というか理解する時間もないままに話が進んでいって。明後日の休みの日にルーナと出かけることになった。

 良ければブクマとかポイントとかポチッと気分でお願いします。


 祝福の話が出てきたので、ちょっとだけお話。よくある属性、その色が色の祝福で使える力になります。赤なら火、青なら水、緑は草といった感じです。黄色なら雷といった感じで、色と自然現象がリンクしてます。ピンクは自然現象というか、精神影響な感じなんですけどね。リラックスとかそんな感じで医療系に多かったりします。もしくは人付き合いとかの仕事。


 簡単に言えば色と自然現象が合えばそれですし。マッチしないピンクとかは精神に影響する感じのになってますということです。


 白は浄化、黒は何でしょうね?

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