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神川探偵事務所にようこそ  作者: 神川 真琴
9/9

報告書 盗撮事件について 9ページ

第9話です、前回は顎門の能力紹介?みたいな会でしたが、今回は事件の犯人について話あいます。


あれから5分が経った、私は顎門に事情聴取で手に入った情報全てを語った。


本当なら2分ぐらいで話せる内容なんだろうけど、彼の反応がうるさすぎて思ったより時間がかかった。


さすがに話すたび、いろんな人格が出たきて反応するのも時間かかるから、今はたった1人だけ表に出てもらっている。


「これで最後よ」


「なるほど…事件がなんとなくわかってきた確かにこれは俺が犯人だと思う人もいるわな」


彼が犯人なら、とても楽に終わったんだろうけど…違うんだよな、しかし真犯人の証拠がほとんどない、あるとすれば傷痕の位置ぐらいだけど…


そういえば傷痕見てなかったな、右腕じゃなくて左腕だったら、話が変わってくるな。


「君いきなりだけど、右腕を見せてくれないか」


「え?何いきなり、もしかして腕フェチなの」


「違いますよ、腕にある傷痕ですよ、本当に右腕にあるのか確認したい」


「わ、わかった…が、あまりジロジロ見るなよ、俺この傷見せるのあまり好きじゃないんだよ」


彼はそう言いながら長袖をめくった、左腕には傷痕どころか擦れ傷すらなかったが、右腕には木の枝の様な傷痕が残っていた。


桜の入れ墨にも見えるけど、これ多分 リヒテンベルク図形 ね、わかりやすく言うと雷が落ちた痕、結構珍しい痕


雷が体に落ちる時点で凄い確率なのに、それで生きていると言うんだから、かなり運が良い、見た感じ右腕しか落ちた痕が見られないな。


前テレビで見たとき、体の色が紫になっていたり、背骨のある所が黒く変色していたり、していたけど彼は右腕だけね。


「…あの、もういいか」


「もういいですよ」


私がそう言うと彼は長袖を着直した。


「その傷痕、雷が落ちた後でしょ」


「え?ん〜ん多分そう」


「なぜそんなに曖昧な答えを」


「それは…その記憶に無いんだよ、当たった時の記憶が」


「あなたの能力の中に完全記憶能力があるんじゃ無いの」


「完全記憶能力だけじゃ無い、俺の脳力には削除能力もあるって言った筈だ」


「つまり、昔の君が雷に当たった時の記憶を消したと言う事ですか」


「ああ、綺麗さっぱり消えてる、相当痛かったんだろう」


「なるほど、で、いつどこで当たったか、覚えてますか」


「えーっとだな…ダメだ俺じゃあ思い出せないちょっとメモリーに変わる」


メモリー…まあ名前からして能力は分かると思いますが 記憶の検索能力 記憶の中から欲しい情報を調べる事ができる


本人が言うにはネットで調べ物をするのと感覚は似ている、と言っていた、その能力を使って映画を見たりもできるらしい。


人格の性別はおそらく女性。


「はい人格変わりました、メモリーです」


「何その、お電話変わりました、みたいな言い方」


「雷に当たった日は 2019年 10月22日 時間は不明 場所は東京です」


2019年 10月22日は確か火曜日で 即位礼正殿の儀 で祝日で休みだったけ、その日に私は助手君と一緒に大阪に遊びに行ったから、よく覚えてる。


「…疑問なのが、との時に雷が落ちたと言う情報が1つもないんです、天気予報を見てもネットで調べても、雷は落ちたと言う情報が一切ない」


「雷が落ちてないのに、リヒテンベルク図形がある、もしかして電気系の能力者の攻撃をくらった」


「その可能性はあり得ますね」


「なるほど…あの顎門さん今更ですが、犯人に心当たりはありますか」


「心当たりか…それはないけど、個人的に怪しいと思ってるのは 高山 カリンさんかな」


「なんでそう思ったの」


「犬飼さんの証言に、犯人の匂いが土の様な匂いだった、って言う証言があったけど

カリンさんの能力なら土で偽物を作れそうだし、事件があった時間のアリバイが無い

それに俺の腕の傷痕の位置、右じゃなくて左って言ってた事かな」


「なるほど、でもそれなら 新島(にいじま) 佐江(さえ) さんも当てはまるんじゃない

彼女の場合は粘土だけど偽物を作れて、アリバイが無く、傷痕の位置が左腕」


「だが、新島の能力じゃカメラのボタンが押せないし、色がついてない」


そうだった忘れてた、新島さんの能力では指先を操作できない、初めて見たときそう思ったばっかなのに。


大分ボケが進行してるな。


「高山さん以外に犯人だと思う人は」


「…いや、思いつかない、僕に罪を1人で擦りつけれそうなのは、カリンさんぐらいしか…」


「…1人?…」


いつ犯人が1人だと断定してたんだ私は、共犯者がいる可能性もあるじゃないか、共犯者がいるなら、犯行が可能な人間はいる。


「な、何がですか」


「犯人は1人じゃなくて複数人いる可能性もある」


「確かにそうだな、だが…複数人だとしても無理じゃないか」


「いや、できるこの3人ならできる」


「え?居るのしかも3人」


この3人だったら、防犯カメラ 犯人の匂い 逆にある傷痕 この全ての条件に当てはまるけど…まだ証拠が足りないな。


そうなったら手に入れるしか無いか、でもまだ残ってるかな、いやここはまだ残ってる事に期待しよう。


「…顎門くん、私はちょっと外に出る」


「なんで外に」


「外に証拠があるかもしれないんだ」


「本当にあるのか」


「あるとは断定出来ないけど、探す価値はある、顎門くん君は遅延証明書と職質証明書を持って教室に戻って

その2つを使って無罪を証明しといて欲しい、朧月先生はゴミ袋を持って、一緒に探してくれませんか」


「わかった」


「お、おい無罪を証明しといてって何すれば」


「じゃあ私は出るんで、後は頼みますよ」


「おいだから…」


真琴は顎門の声も聞かずに、指導部のドアを閉めた。


「あのガキ」


今回の会は進んでない様に見えて、結構進んでいます、その証拠にこの作品の主人公の真琴は、犯人が誰かわかったようですし。

後は逃げれないように証拠を集めるだけです、まぁその証拠集めの話は書かないんですけど。

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