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神川探偵事務所にようこそ  作者: 神川 真琴
8/9

主役登場って、遅すぎないか。

第8話です、今回は 二宮 顎門 の事情聴取です、一様彼が主人公なんですけど…

登場が第8話か…遅いな、それに能力を見せるあまり変な感じになってしまった様な気がする。

まぁ、とにかく第8話です。

「…二宮(にのみや) 顎門(あぎと) 2年A組 男子 名簿番号11番 種族は人間 能力はなし 20歳

この情報に間違いはないかしら」


あの5人組の事情聴取が終わり、指導部室には犯人候補第1位 二宮 顎門 が来ていた。


前の話にもあった通り、彼の見た目は男に見えるし女にも見える、なんか気持ち悪いな彼。


「…メモリ−、アッテルヨナ」


「ん?今なんって言いました」


「いえ、何でもないです、その情報に間違いはありません……

オイナンデデテキタ

少し黙ってください」


…怪しい、何だろう凄く怪しい、この子何か隠してないか。


「…では、今から質問に入ります、事件が発生した、9時00分あなたはどこで何をしてましたか」


「俺はその時駅のホームで電車を待っていました」


「…なぜ駅に」


「クラスの皆さんにも言いましたが、警察官に職質され、さらに電車の遅延が発生しました、なので駅にいました

遅延証明書も職質された証明もありますよ」


そう言いながら、バックから2つの紙を私に渡した、その紙は彼がさっき言った通り、遅延証明書と職質証明書だった。


この2つの紙…見た感じは本物ね、それに遅延してたのは本当だし、職質証明書も偽造できない仕組みになってるはず


つまりこの紙は偽物ではない、そうなると彼の駅にいたと言う発言も嘘ではない事になる、でもだったら朧月先生が見た彼は…


「おい、これでいいだろ、俺は事件が発生した時刻、駅のホームに居た、その駅から学校まで歩いたら2時間はかかる

どう考えても、犯行は無理だ」


「…そうですね、ですがそれはあなたが無能力者の場合」


「ククク、何を言う我はこの(ワールド)に生を受けてからずっと、無能力者(ゼロボルダー)だ、能力者(ボルダー)の訳がなかろう」


「それがですね、1人のある生徒のタレコミがありましてね

あなたの持ってる本が2つに増えたり、あなたの姿が消える所を見たと言う、タレコミなんですけどね」


「ギグ……

って何でそんな驚いてんだよ」


「もしかして本当に能力者で、隠してるとかではないですよね…」


「そんな訳ないだろ僕は無能力者だ」


…怪しい、さっきから一人称が、俺だったり僕だったり我、とかブレブレなのもそうだけど、彼なぜか独り言が激しい


このまま彼に協力して、犯人を見るけるのもいいけど…さっきからの謎の言動が凄く気になるんだよな。


ここはちょっとカマをかけるか。


「…そうですか、本当のことを話したくないなら別にいいですよ、ですがそれだとあなたが犯人って事になりますがいいですか」


「な、なぜじゃ、我がやってないと言う証拠はあるだろ」


「さっきも言ったように、あなたが能力持ちの可能性もありますし、それにこの程度の紙いくらでも偽造は可能」


まぁ、本当はできないんだけど。


「…なるほど、今は乗りましょうか」


この感じどこかで…いや気のせいだな。


「確かにあなたの言う通り、偽造は簡単でしょう、ですが私が偽造した証拠はありません」


「そうね、でもそんな事私が信じると思う、言っておくけど、この事件は普通の事件じゃないの

わかりやすく言うと、裁判のように大量の証拠やそれを証明する証拠は必要ない」


「つまり、難しい証拠は必要なく、私が犯人だとクラス全員が納得いけば、私が犯人になると」


「少し違いますが、そう言う事ですね、小学生の犯人決めと同じで多数決で決まる、それがこの事件です」


「なるほど、たとえ私がこの証拠を出しても捏造できると言えば終わり」


「ええ、そう言うことよ」


「ですがそれはできない、いやあなたはする気がない、する気があるなら、こんな事情聴取なんてする意味がない」


「そうですね、私はあなたが犯人だと思ってはいない、ですがあなたは私に隠していることがある」


「それがどうした」


「簡単に言うと、信用ができない」


「は?」


「なぜ、本当の事を話してくれない人に協力しないといけないんですか、人の人生がかかった事件です

そんな事件で誰の発言を信じるかと言うと、信用できる人に決まっているでしょう」


「なるほどつまりあなたは、[おまえが隠している事を教えろ、そうすれば信用してやる]と言いたいんですね」


「ええ、そう言うことよ」


「…いいでしょう

ハァアアア!!何かってに決めてんだ

しかしこれしか方法はないぜ

そうだが…」


やっぱり彼かなり変だな、適当にカマをかけておいて正解だったかも。


「…わかった言うよ、言えばいいんだろ、確かに俺は君の言う通り能力者だ」


「な、なんだと」


「なるほど、で一体どんな能力ですか、さっきから一人称が変わったり、キャラが変わる事と何か関係が?」


「俺の能力は…その説明しづらいんだがその…一つの体に…ん〜えぇーと、数個の心が入っている…えーっと……

わかりやすく言うと、多重人格のすごい版ですね、それが私の能力です」


「…………」


「…………え?それだけ」


「ククク、それだけではないぞ、我らは1つの魂につき1つ能力を持っている

そして我こそ 黒城の魔王 ムロバ の生まれ変わり、にして最強の……

ハァ、説明がめんどくさいし、多重人格とほぼ変わらないし、なぜか狙われる能力だから隠してたんだ」


「狙われる?なぜです」


「知らないがこの能力を利用した、奴が17年前にいたんだとよ、それに今までに無かった能力だからな、狙われるんだよ」


17年前、多重人格、子供…まさかあの時の…いや気のせいだな。


「そうですか、で、あなたの能力は」


「いや、さっき言ったじゃろがい」


「そうじゃなくて、ですねさっき魔王の生まれ変わりとか何とか、ほざいてた子が言ってませんでした

魂1つにつき1つ能力を持っていると」


「そうですね、例えば私が持ってる能力は記憶の検索能力です

他にも記憶削除能力や健康調査能力、など色々あります」


「なるほど」


いろんな能力の持ち主か、しかも4つ以上確かに珍しい能力だ、何%ぐらいの確率なんだろう。


「これでいいか、ちゃんと隠してる事を言ったぞ、ちゃんと協力してくれるんだろうな」


「そうですね、最初から協力する気でしたしね」


「は?今なんて言った」


「私は最初から協力する気だった、と言いました、まぁ正直怪しかったし、隠し事が気になったので、ちょっとカマをかけただけです」


「でしょうね、あの2つの紙は偽造不可能そんな事ぐらい探偵やっている者が知らないはずがい」


「はい、さて茶番劇はここまでにして、犯人の事なんですが」


「おい、茶番劇って言ったか今」


「だって文の尺伸ばすための茶番劇だもん」


「尺?お主尺とはなんじゃ

検索結果、尺とは、尺貫法における長さの単位である

いや、そう言う意味じゃないだろ」


なんだろう、側から見ると、1人でボケて1人で突っ込んでるように見える、まぁ実際そうなんだけど。


凄くシュールと言うか、やばい薬でもやってるように見える。


「…犯人ですが、まだ誰かは私にもまだ分かりません、ですが今ある証拠だけ見ればあなたが犯人じゃないのは確か

ですが、真犯人の正体がまだわかっていません」


「そ、そうか」


「そう言う事で、ちょっと手伝ってもらえませんか」


「て、手伝う俺がか?」


「はい、色々手伝ってもらいますよ」

さて、次の会から本格的に犯人探しが始まると思います、今の予定では後4話ぐらいで盗撮事件編が終わる予定です。

…予定です、実際に後4話で終わるかどうかわかりません。

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