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神川探偵事務所にようこそ  作者: 神川 真琴
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報告書 盗撮事件について 集団事情聴取 7ページ

第7話です、前回はカメラ映像の話でしたが、今回は顎門を除いた男子生徒、5人の同時事情聴取です。


「さて、今から集団事情聴取を始めます、私の事は噂で聞いてると思いますが、私は神川 真琴 37歳 探偵です」


と、私は目の前の5人にそう言った、指導部室には顎門を除いた、2年A組の男子生徒が集まっていた。


この中に犯人がいるかどうか、わからないが、慎重に行こう、5人一気にだからな、大事な証言を聞き逃すかもしれない。


「ではさっそく…」


「おい、小ちゃいの」


「何ですか西野さん、と言うか私の名前は小ちゃいのじゃなく、神川 真琴です」


「いやいや、呼び方の話はどうでもいいだろ何でいきなり集団事情聴取だ、さっきまで普通の事情聴取だっただろ」


「こっちにも事情があります、それに集団でやろうが個人でやろうが、さほど変わりませんよ、それとも集団事情聴取だと、不味いことが、あるんですか」


「いや…無いけどよ」


西野は少し不満そうな顔をして、下を向いた。


「ププ、小学生に言い負けてんのプププ」


「アァアン!?なんだ猫道、お前殴られたいか」


「やってみろよ、朧月先生の前で」


「…クソが」


西野はそう言うと、脚を組み壁の方を見つめる、喧嘩は終わったのかな、しかし西野って子落ち着きが無いな。


さっきからやけに攻撃的だし、椅子に座った時もすぐに貧乏ゆすりを始めたし、まあでも大学生なんてそんなもんか、しょうもない事ですぐ反抗する。


「…もういいですね、さてと事件が発生した時間、貴方たちはどこで何をしてましたか、右から教えてください」


「…………」


「いや、お前だよ色薔薇」


「え?僕ですか」


「…あなたですよ、色薔薇 大和さん、事件が発生した時間、どこで何をしてましたか」


「え〜と僕は…その…」


「どうしました?」


「そのーえーっと」


「…色薔薇は俺と一緒にいました」


そう言いながら西野は手を上げた。


「なるほど、西野さんと色薔薇さんは同じ所に居たと、で、どこに居たんですか」


「どこって…と、トイレだよ、なあ色薔薇」


「そ、そうです、僕は西野君と一緒にトイレに行ってました」


トイレねぇ、…まあ連れションぐらいは誰でもするか、さて次の人…なんだけど、気を引き締めないと


なんていったて次の 上崎 正 の能力は認識変化、人の認識を変える能力、10分もすれば元に戻るみたいだけど、10分の間何かをされたら、たまったもんじゃない。


「…さて、上崎 正さん、あなたはどこで何をしてましたか」


「…なぜ答えないといけない」


「いや、答えてもらわないと、こちらも困るんですけど」


「俺は犯人じゃないし、犯人に心当たりもない、まず俺の能力でできるわけがないだろ」


犯人じゃない…犯人じゃない…犯人じゃない……まぁそうか、彼の能力では反抗は無理よね。


「そう、じゃあ次の大林 瞬也さん」


「いや、正の事情聴取は?」


「事情聴取って、別にやらなくてもいいんじゃない?犯人じゃないし」


「おいこら正…お前やっただろ」


「なんの話かな、それより君の事情聴取だぞ早くしたらどうだ」


「はいはい、えーっと俺は男子更衣室に居ましたよ、確か弥と正も一緒だった」


「それは本当ですか、弥さ…ん?」


「スヤー…スヤー…スヤー」


ね、寝てる、え、なんで寝てるの、さっきまで起きてたよね、と言うか今事情聴取中なんだけど


…いや待てよ、もしかしたらこれ正さんの能力なのか。


能力は認識変化、私の認識を変化させて、弥さんが寝てると認識させている、何のために使っているのかわからないけど、凄い能力ねまるで寝ているように見える。


※ただ寝てるだけです


「おい正、あの子凄いこと考えてないか」


「知るか、勝手に勘違いしてるだけだ」


「スピー…スピー」


「…えっと、確認しますけど、西野さんと色薔薇さんはトイレにいて、その他3人は更衣室に居たんですね」


「おいその他ってなんだその他って」


「フン」


「おい何がおかしい、西野」


「いや、その他ってまとめられてんの」


「なんか文句あるのかよ、猿山大将さんよ」


「なんだと、ゴラァ」


あぁ〜始まったよ、集団事情聴取のデメリットが出てきたな、こう言う感じで喧嘩を始める可能性があるからできるだけはやりたくなかったんだけど…


「おい、いい加減にしろお前ら、遊んでるんじゃないんだぞ」


「…チィ」


「…真琴進めてくれ」


「はい、では次の質問です、顎門さんの腕に傷痕があるのはご存知ですか?

知っていたらどっちの腕にあったのか、教えてくれませんか、色薔薇さんから教えてください」


「左?」


「興味ない」


「右だったか」


「右だ」


「スピー」


「なるほど、では次の質問で…」


「え、終わりって言うかなんだこの質問」


「…あの、時間が無いんで、次の最後の質問にいっていいですか」


「あ、はいすいません」


「…これで最後かよ、案外楽だったな、色薔薇」


「え、あはい、そ、そうですね」


「スピー…スヤー」


なんだこの無法地帯、一様これ事情聴取なんだけど、やっぱり人が多いと、こうなるのか。


「…さて、最後の質問ですが、犯人に心当たりはありますか」


「心当たりって、犯人は顎門だろ、な、色薔薇」


「そ、そうだよね、西野君」


「いやいや、犯人が顎門じゃ無いかも知れないから、こんな事やってるんだろ、なあ正」


「興味がない、顎門が犯人でもいいから、こんな茶番終わらせてくれ」


「おいおい、そんな雑な決め方はダメだろ」


「…あの、私が聞いてるのは心当たりです誰が犯人とかではなく」


「それは…ないな」


大林がそう言った瞬間、猫道以外の生徒全員が、うなずいた。


手がかり無し、これ以上聞いても、また変な喧嘩が始まりそうね、もう切り上げるか、次の大物もあるし。


まぁ言うほど大物じゃないけど、でも正体不明の能力を持ってる相手だから、気を引き締めないとね。

個人的には1人1人やりたかったんですが、流石に長すぎる事と、時間に間に合わないかも、と言う不安から集団事情聴取にしました。

今回はまだ納得してない部分があるため、沢山修正するかもしれません。

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