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第五話:氷魔法専用の魔石

第五話の更新です!

仮病作戦は結果から言うと成功した。だがそれは結果であって仮病でお母様を騙す事は出来なかった。なのに何故成功と言えるのかと言うと、仮病でお茶会を休もうと企んでいる私に気付いたお母様が協力して下さることになったのだ。


ということで私は今、お茶会を休みベッドでゆるゆると過ごしている。


「…………暇すぎる。」

ポツリと呟いた私の声が部屋に響く。


私は表面上腹痛ってことになっているので、部屋から出られないのだ。一日中ベッドの上に居るのはさすがに私でも退屈すぎる。だからといって、お茶会に行くのはシャレにならない。


「………………だぁぁ!!身体が鈍る!」

街に行きたい。そして売店の品物とか見たい……ファンタジー好きとしては魔道具とか実際に手に取りたい。せっかく魔法がある世界に転生したのだから、そこは楽しみたい。




私は街娘が来ているワンピースにフード付きローブを羽織って街へ出た。うんうん。誰も注目してないし目立ってない。これなら安心して物色出来る。


売店には色んな物が売っていた。食べ物屋さんや服屋さんはもちろんのこと、私が探していた魔道具も沢山あった。その中でも、私はアクセサリーに付与魔法を込めて売っている売店に興味を惹かれた。


「お嬢ちゃん!付与魔法付きアクセサリーはどうかな!可愛いくて自分の身も護れる優れものだよ。」

人の良さそうな男の人が声を張り上げて売っていた。

「お兄さん、例えばどんな魔法が付いてるの?」

「そうだね、こっちの薔薇のブローチなら一回きりの転移とかでこの青緑ブレスレットは呪詛返しが一度だけ出来るよ。」

「付与魔法抜きでもお兄さんのアクセサリーは綺麗ですね。」

「いい事言ってくれるねお嬢ちゃん。」

お兄さんと話ながら私はアクセサリーを見ていく。その中で私は、3cmくらいの紫色に少し青色が混じった三日月型の綺麗な宝石に黒色の細い紐が通されたペンダントが気になった。ペンダントは私の瞳と同じ色をしており、そこに惹かれた。

「これはどんな魔法が付与されてるんですか?」

「ん?あぁこれはね、氷魔法専用の魔石だよ。お嬢ちゃんの綺麗な瞳と同じ色だね。」

「魔石……ですか?」

「うん。この魔石だけじゃあ何にもないけど使用者の魔力を少し吸い取ることで魔石が反応してその少しの魔力を膨大な量に変化させるんだよ。」

「へぇ、それが氷魔法に特化しているから氷魔法専用の魔力なんですね。」

「そうそう。でもね、この魔石は氷魔法使用者でも適合者にしか反応しないからあんまり買い手が決まらないんだよ。」

お兄さんが苦笑しながら説明してくれる。


基本、魔法は人それぞれの固定属性はないが、得意不得意で使うらしい。因みにこの世界での属性は合計八種類。一番珍しいのが光魔法で次に氷魔法、水魔法、火魔法・雷魔法、闇魔法、風魔法・土魔法の順となっており、私はゲーム通り光と氷魔法が得意でアルル様もゲーム通り水と光魔法が得意である。ヒロインちゃんはもちろん光魔法が得意だ。


「私、氷魔法使用者なので今試してもいいですか?」

「うん。いいよ。もしお嬢ちゃんが適合者だったら半値で売ってあげるよ。」

あ、これは信じてないな。よし頑張ろう。

「いきますよ。」

私が魔力を少し流すと、魔石は生きているかのように魔力を吸い取った。私は魔力を流すのを止めて魔石を見た。すると魔石がほんのり光り輝いた。


「ま、魔石が反応した……」

隣を見ると、お兄さんは目を見開いて魔石を凝視していた。


私は吹き出しそうになるのを堪えてお兄さんに言った。

「お兄さん、約束通り半値でこのペンダントは買わせていただきますね?」

「あ、ああいいよ。まるでお嬢ちゃんのために作られたようだね。そうだ、いいもの見せてもらったからおまけでこの指輪もつけよう。」

お兄さんはそう言いながら、宝石がないのにとても美しい銀の指輪を私に手渡した。

「え?いいんですか?商品ですよねこれ。」

「これは趣味で作ったやつだから別に気にしなくていいよ。」

「ありがとうございます。やっぱり綺麗ですね!」

「ありがとう。この指輪は一回きりじゃない魔法が付与されるんだ。まぁ一回きりじゃないと言っても魔力供給しないといけないんだけどね。」

「どんな魔法ですか?」

「それはね、変身魔法だよ。」

へ、変身魔法!!誰もが一度は憧れるあの変身魔法ですか!

少し上がってしまったテンションを抑えつつお兄さんの話の続きを聞く。

「使い方は簡単な呪文を唱えてなりたい姿を思い浮かべるだけ。戻る時は呪文を唱えると解けるようになっているよ。」

なるほど、で、呪文は変身する時には"我が姿に代わりて欺け"解呪する時には"解けよ偽り"と言えばいいらしい。どこの厨二病だ。

「ありがとうございます!」

「いや、また会えることを楽しみにしているよ。」



お兄さんの売店を離れた私は、早速ペンダントと指輪を着けて──指輪は使用者に合わせて大きさを変える便利な機能付きだった──ルンルン気分で帰り道を歩いていた。





だから気付かなかったのだ。私の後ろから気配を消して近付く数人の男達に…………

やっと魔法を出すことが出来ました!魔法の

設定とか考えるのが大変です(´・ω・)書き直しすぎてちょっと心が折れそうになってしまいました……(´;ω;`)


ここまで読んでいただきありがとうございました!


「面白かった」・「更新早くして」などの感想や評価を貰えると幸いです!!!

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