第四話:再び王子様
短いです!すいません!(´・ω・)
次の日からアルル様は何故か二日に一回はアイリーン家に訪ねて来るが、破滅フラグを回避した私は意気揚々と過ごしている。
「あー平和っていいねぇ。」
「お嬢様?」
アルミナが私の昼食の跡片付けをしながら聞く。
「ん?あぁ、独り言ー。」
いやぁ一番厄介な王子の破滅フラグを回避するなんて生きてて良かった!
なんて軽口を叩きつつ、娘Loveなお父様にお願いして始めた剣術──魔法の訓練もちゃっかりお願い済みである──の準備を完了して向かおうとすると、扉が開いた。メイドさんが呼びに来てくれたのかな?私が扉を開けると、居たのはメイドさんではなく破滅フ……麗しのアルル様だった。
「やぁ、リリス。元気?」
「ご機嫌麗しゅうございます。アルル様。」
私は舌打ちしたいのを堪えて笑顔で返す。顔引き攣ってないといいけど。
あ、いつの間にか『リリス』になってる……まぁいいか、呼び方なんて気にしないし。
「私、今から訓練がありますのでアルル様とはお茶は出来ません。」
「そっかぁ、…………じゃあ僕も行くよ。」
「は?……」
帰ってくれると思っていたので笑顔で爆弾を落とされた私は素で返してしまった。
「えっと……あのー…………」
私は完全に思考が停止してしまった。
その後どうにかアルル様を説得しようと頑張ったが、笑顔で聞き流されて結局、訓練を見てやっと帰って行った。いったい、私の下手な剣術を見て何が面白いのか……
「疲れたぁ……」
私は訓練着からドレスに着替えて一息つく。いつものハードな練習に加え、破滅フラグの王子に精神も削られたので、今日は一段と疲れたのだ。しかし私にはまだやる事がある。それは五日後にある王宮主催のお茶会をどうやって回避するか、ということである。
この王国では、十歳になった貴族の子息令嬢は貴族の仲間入りをするために顔見せをするのだ。しかし今回はそれと同時に、まだ決まっていない第二王子のアルル様の婚約者も探すというのだ。せっかく破滅フラグを回避したと思ったのに王子の婚約者となっては努力は水の泡になる。冗談じゃない!
私はその日は仮病を使うことにした。なんか小学生のようだが私にはそんなプライドもないので、その計画を採用した。
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