第3話
「ふぅ〜!」
学校も終わって今は砂浜に来ている。
「おちつくぅ!!」
大きな独り言。
他の人から見たら、ただのおかしな人にしか
見えないだろう。
「つっかれたぁ!」
海に向かって叫ぶ
今の時間帯、私以外人は居ない。
砂浜に座って小さなお城を作ってみた
「ん〜!難しい」
とか、
「どうだ!」
とか、独り言を喋りながら
「よし!我ながら上出来!!」
以外にも上手くできてちょっとビックリ・・・
「さぁてと!帰りましょ!」
と言いながら、その場を立った。
「げっ!!!!」
思わず声を上げてしまった。
「『げっ!!!!』とは何だ?」
奴はニッと笑って言った。
「や・・・あの、私もう帰りますので!」
私は急いで帰ろうとした。
奴とは
晃(様)。
「なんで、逃げるの?」
って言いながら手首を捕まれた
「に・逃げてません!」
「あんた桜野奈実だよね?
いつも俺の事避けてる人。」
なんで
避けてる事
知ってるのー?
心の中で思ったけど言えるはずがなく。。。
「ち・違います!」
とっさに嘘をつく。
「んじゃ、名前は?」
「ッ・・・」
逃げたくても逃げれない
助けてよぉ!
「ほら。馬鹿」
ば・・・馬鹿〜〜〜!!!?
「馬鹿で結構!
それじゃ、さようなら!」
私は逃げるように立ち去った。
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ザバーン・・・
ザブーン・・・
波が押したり引いたりしている。
「桜野奈実かー・・・」
俺はそう呟いて家に帰った。