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"52+1"  作者: ソルト
2/3

はじまり

「同じクラスだったね。」

「そうね。嬉しいわ!」

僕と八重は他愛ない会話をしながら教室に向かって歩く。

「週末に僕の好きなサーカス団の公演があるんだ。」

「どちらのサーカス団?」

「Variant」

「知ってるわ!最近有名よね。」

「そうなんだよ。型にはまらないところが良い。それが彼らの個性なんだ!」

「橘楽しそうね。」

八重はVariantについて話す僕を見て微笑んでいる。なんか恥ずかしい。

「私も行ってみたいわ!」

「僕は構わないけど。八重、サーカス嫌いじゃなかった?」

「昔は嫌いだったわ。でもいいじゃない。」

「わかった。これ、パンフレッ…」

ドスッ。

「痛ってぇなぁ。おい!」

不良とぶつかったみたいだ。めんどくさいな。

「すいませんでした。」

「気にくわねぇ態度だな…。」

「彼も反省してます。ごめんなさい。」

不良は八重のことをじっと見る。

「叶八重、知ってるぜ。」

「しかも、このパンフレット。最近話題の奇妙な連中じゃねぇか。」

そう言うと、不良はパンフレットを破いた。

「あなたなんてことするの!」

そして、八重の腕を掴んだ。

「いたっ!」

何なんだこいつ。ふざけてる。

「…おい、お前っ!!」




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