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1話、時の流れ

ある朝夢を見ていた、それは何の夢か覚えていない。

だが、ソレはとても大事な夢…大事な過去…僕は全てを忘れていた。

[いや〜暇だ!大学生になれば彼女の一人や二人ぐらいは出来ると思っていた…のに今も昔も変わらない、なんで…]

[クソゲーとか言うなよ、九條!]

[林道!…うっせー、何時、居たんだよ!?]

林道 新、背が高く、無茶苦茶、頭が良いし…黒髪でイケメンで俺と正反対の良き友人で…俺と同級生でクソほど屁理屈が好きで人の不幸を平気で笑うが何かと助けてくれる良い奴だ。


[さ〜なぁ、昼間から駅前のベンチで黄昏ているお前はどうしたんだ?]

[そう言うと、何してんだろ、俺…林道はどうしたんだよ?]

[俺か?俺は…そうだな、九條、お前を馬鹿にしに来た‥かな?]

[ケンカ売ってんのか…という事は、暇か!]

[そうだな、暇になるな]

[あ!遊びに行こうぜ!もうすぐ夏だし]

考えた事を居ても立っても居れない性格なのだが一様、常識は分かって居るつ…つもりの俺、九條 真琴 、二十歳で彼女も居ない、童貞の学生だ!。

今ここで発言しよう…神様ー!お願いです俺に‥俺に彼女をくださーい!!…女の子と話す切っ掛けもない…二日前に至っては銀行強盗に会い、丸一日人質…と言った運も恋愛も無いただあるのは不幸だけの普通で冴えない大学生で…す。


[良いけど、俺ら二人で行くのか?]

[いゃ、誰か誘おうぜー]

[仕方ない、彼女作る切っ掛けを作ってやるよ]

(最も身近な所には切っ掛けが有るのに、なぜ此奴は気が付かないのか?)日々思ってしまう林道だった。


ズボンの右ポケットから徐にスマホを取り出した林道は何人かにメールを送った。

[後は都合が良いと良いな〜九條]

(やっぱり腹が立つ…殴って殺ろうか…落ち着け俺…今に見とけ!林道、お前を何時か見下してやる!)


笑を浮かべる林道に何かを言えば ああ言うこう言うと理解している。

ので言葉にはしなく苦笑いでスルーする。

[そろそろ、帰るとするわ、九條、まだ此処で黄昏るのか?]

[午後2時か、俺も帰るは、また明日な林道]


何故か悲しい表情をしていた林道。

何故、悲しい表情をしているのか検討も付かなかった。

[それが九條の最後の言葉った…フラグ回収しろよ。期待している]

[…殴られたいのか。やっぱり殴られたいんだな!?、それとも何か!フリなのか!?]

[ご想像にお任せだ、まぁ帰り道気おつけろよ]

[延期が悪い事言うな!怖いだろうが!]

こうしてお互いの家に向かって歩き始め寄り道もせず無事に家に帰ることが出来た。


[あぁぁぁぁぁぁだ、レポート書くの忘れてたー!…時間は…午後3時…間に合う。今なら間に合う]

NEO東京シティに踵を返し、俺はタバコの煙をくゆらせながら黙々とレポートに手をつけた...。


次の日の昼休み、林道と一緒に食堂で昼ごはんを食べていた。

[おい九條、昨日のニュースみたか?]

[みたみた、連続怪奇殺人!しかもかなりこの近くだよな?]

[ああ、NEO東京シティのセントラル新宿地区...だったな]

[ここもやべーんじゃねえの?]

視界を右往左往させながら話していると、食堂の窓にかけられている坂上教授の出版本のポスターに目がいき、大事なことを思い出す。

[やっべ、レポートの提出期限3限までじゃねーか!]

[あと5分しかねーぞ九條]

林道が嗤う。腹の立つ顔だ、整形しろ。

[ちょっと行ってくる!]

その場を後にして、小走りで坂上教授の控え室へ向かうと、曲がり角で教授と鉢合わせした。

[あ、教授!はぁ...はぁ]

[ん?お前は...200369番]

[…え?]

[ああいや、九條くんだったね]

[あ、はい。教授、俺の学生番号まで把握してるんですか?]

[いやあ、番号で覚えてしまう癖があってね。それでどうした?]

坂上 幽鬼、教授は奇妙な人…年令も不明、住所も不明?誰も知らない謎が多い人物で見た目で年齢を決めるなら六十から七十後半、髪は白くシワが多い。

 

[あ!そうそうレポート!今日の11時まででしたね!こここ、これです!]

リュックからバラバラと参考書やらラノベやらをとりだし、地面に無作為に広げられたそれらは、バーゲンセールよろしくである

教授がポケットから懐中時計をとりだし、目を細める、老眼なのだろう、かなりの距離をとってある。

[九條くん。11時1分だけど、大目に見てあげるよ]

[ああこれです!すみません遅くなって!いやあほんとありがとうございます!]

[時に九條くん、ニュースはみたかな?]

教授が唐突には切り出す。

[は、はい?連続怪奇殺人、ですか]

[次の講義のテーマにそれを採用しようと思っていてね]

[…と言いますと?]

[たた例えば犯人の行動、脳の思考、特有の行動などを分析してだな]

(そこまで慌てる必要があるのか?…分からん、やはり坂上教授は良く分からない人だ…)

[…あの、すみません、用事を思い出しまして!]

[あぁ済まないな、止めてしまった、き気おつけて帰るように]

[は‥はい。先生もお気をつけて それでは失礼します]

(やっと逃げれた…ふぅ‥坂上教授…変な人だ)

[間に合ったか?九條]

[間に合ったぜ!ふぅ苦手だわ、あの人不気味で、何考えて居るか分からん…]

[そうか?坂上教授の授業は理論的「りろん」で間違え用のな…悪い、俺エリートだった]

(一言多いんだよ!テメーは、何だろ、イライラする)

[まぁいいや、なーぁ誰が来るんだ?それと、いつ行く?]

[それ何だが………だ]

…頭がボートして。

[ごめん、聞こえなかった]

視界が………。

[だか…………]

[ノイズが……]

その場で倒れ、目の前が暗闇と気づくと光が辺り一面に広がり向き畑のど真ん中に立って居て目線の先に大きな木が生えていた。

[ここは…頭痛が…見覚えが‥ある]


木の後ろ側から麦わら帽子を被った少女が現れた。 

[大きくなったねマコちゃん、元気にしてる?]

姿を見た瞬間、指一本たりとも体が動かない!?何でだー動け。

[君は誰なんだ!何ですか?俺のアダ名を!?イテテ]

また頭痛が…酷くなってきた。

[問題!命って何でしょ、正解は死があるからこそ生きるのが命だよ…思い出した?]

暗闇が広がり少女が遠ざかって行くが追いかけることができなかった。

[何の事だよ、何で俺のアダ名を!、待ってくれー!]

……どこだ?…頭が…林道!…どうした?…そんなに慌てて。

[あい!九條、大丈夫か!九條!しっかりしろ九條!今、救急を読んだ]

あぁそうだ…言わないと。

[林道…麦畑に‥少女が‥居た‥!]

[喋らなくて良い、救急が…来たぞ!‥少し意識障害を起こしてます‥特に外傷はなく]


視界がボヤけ、意識が朦朧「もうろう」とし、体が重く体を動かす事さえ出来ない、誰が誰かを確認する事さえ一苦労だった。


体が沈む感覚がし視界が徐々に黒くなり、気づけば辺り一面が暗闇だった。

頭の中は真っ白で何も考えられなかったが、ふと前を見ると一筋の光が見え、行かないと、走って行かないと、走れと、頭の中で囁いてくる。

走れ、走れ、走れと、気が付けば体は一筋の光に向かって走っていた。

光に近づく事に何故か安心できた。

懐かしさ、温もりそんな不思議な感覚を感じていた。

光の先は花畑が続く草原であり、あの少女が立っていた。

[君は麦畑いた!]

[やっと会えたね、マコちゃん、‥色々知りたいの分るよ‥でも答えられない]

[何でだよ‥誰なんだ!]

[マコちゃんが一番、知ってる…そして自分を信じて‥その力を‥ごめんね‥マコちゃん‥大事な時に居れなくて‥何時も見守ってる事を忘れないで‥大切な大切な‥マコちゃん、もう時間が無いよ!]

[待ってくれ!何のかとだ、力って時間てなんだ!‥わかんねーよ!]


辺りの光が強くなり目を細めると見たことも無い天井が見え辺りを見渡すとニュースを流れている。

テレビが見えベットに横になりていた事を考えて病院だと気づいた。

[九條、やっと目を覚ましたか!?]

林道が見舞いに来てるれたのだろう、リンゴを持って隣に座り、リンゴを向き始めた。

[林道‥何日眠っていた?]

[そうだな、丸二日てとこか]

(そうか二日も寝てたのか‥まだ体が痺れて動けないな‥)

[そうそう、九條、礼を言っとけよ凛に]

[…凛?…医学部門の望月凛?]

[そうだ、お前が倒れて、凛が居なかったら死んでたぞ、良かったな女の子の切っ掛けが出来たじゃないか!?]

笑を浮かべ、馬鹿にしている顔をしていた。

[馬鹿にしているだろ‥腹が立つな!イテテ]

[まぁ落ち着け、腹が立つ?、腹が横になってるんじゃないか?]

[太ってる、て言いたいのかテメー、何時か覚えとけ]

[期待してるぞ、それに心配してやったんだ、何か貰わないとな]


(絶対、馬鹿にしてるな…まぁそれは良いとして、夢なのか?少女は力って何だ?‥大切な何か‥やべー頭が痛くなってきた、考えても仕方ないな‥夢にしとくか)

[どうした?そんな難しい顔おして、似合わないぞ九條]

[うっせー色々考えるわ、俺でさえ]

[まぁ九條、リンゴ食べるか?]

[呼ばれる、何とか右手は動くし]


「ニュースです、昨日、NEO東京シティ阿倍野地区で、二十五人の遺体が発見されました。男性が七名、女性が十八名の遺体が 発泡スチロールに押し込まれて居たそうです、なお身元が判明した被害者は五名 身元不明者がまだ二十六名、犯人の目撃者は居なく防犯カメラにも写っていないとの事、警察はNEO東京シティ新宿地区、連続殺人犯人と同じ殺害方法からして今回の事件も同意人物として事件を進める方針を発表しました。まだ犯人は捕まっていません、まだ捕まっていません、人道理が少ない夜は外出を控えましょう」


テレビのニュースが響く病室で俺は平和って何だろうと密かに考えていた。

[マジかよ、怖いな]

考えても無駄なのは知ってる、簡単な話で、光があるなら闇がある、闇ならば光がある‥平和と言うのは表面上でしかない 、自由さえ無い、人は何かに縛られないと生きれない、何故なら人は欲望の塊だからだ‥あ!‥小説でも書こうか!?



[そうだな、阿倍野区はすぐ隣だからな、まぁ大丈夫だ九條]

[どういう事だ?…言葉によっては殴るぞ]

[怖い怖い、まぁ何たって、しぶとく生きる九条だからな!]

[その言葉は、誉め言葉として受け取って良いのか!]

何時もの光景、九條を馬鹿にする林道、馬鹿にされて怒り、それを許す九條。

[お好きな様に] 

(くっそー動けないからて、あぁぁぁぁ絶対、見返せてやる!)

 

ここはNEO東京シティ‥医学、科学、数学、天文学、文学、哲学あらゆる学者、情報、技術、全世界から集められ集結した街、近代都市‥今から十年前に全世界にテロが起き‥それから世界は大きく発展し新たな物質がこの国で発見されたべネージュ。

べネージュは科学者の想像を超えた電力を生み出し石油でしか出来ないものまで生み出した、さらに安全性、加工するのに低コスト、世界は石油、ウランを辞めべネージュを採用した。

そしてこの街は急激に発展し今や被爆者もAIDSさえ直せてしまう時代になった‥全てはここから始まった…いや‥ここらかズレ始めたが正しい‥俺の人生は百八十度、変わっていく、大いなる力によって‥全てが終わりに見えた‥始まりであり終わり、奇跡は必然、故に運命、抗えない…世界の歯車がズレ始め誰も望まない未来えと動きはじめる、誰も変えることのない運命が…全てを知った時、全てを失う事をまだ誰も知らない。



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