ナイスブルマな魔力と殺意の波動を感じとった日
新たに保育、園児クラスを作られることになった!
そこでショウはその試験的に作られたクラスに入ることに!
カルとメイと共に学園にたどり着くショウ、そこで見たものは!
学園編のような気がする話の始まり! な気がする。
ナイスブルマ!
深夜、ティファナ学園倉庫のような部活棟の間に二つの怪しい影が、
一人は黒のローブを目深に被り、もう一人は帽子を被り私服と思われる
茶色の服を着ている男。
「おい!本当に注文通りにできてるんだろうな!?」
「ああ‥‥、出来てるから大きな声を出すな、見つかったらどうする」
「お、おう、すまない。 で、例のブツは?」
「ああ、これだ、しかしこんなの買ってるのばれたら身の破滅だろうに、
よくこんな危険な高い物買おうと思ったな」
若干呆れたように言い黒い布に包まれた物を取り出すと、
帽子男は黒ローブからそれを引っ手繰るように受け取り一度頬擦りし、
帽子男は待ちきれないという感じで黒い布包みを開け包まれていた木箱を開けた。
「これだ‥‥、素晴らしい、確かに受け取った! ほら代金だ!」
そういうと帽子男は金貨二枚を取り出し黒ローブに渡す、黒ローブは金貨を
受け取り懐に仕舞うと一枚の紙を取出し帽子男に受領サインを書かせこう言った。
「たしかに、これにて取引は完了だ、あとは全て自己責任だ、もし露見した場合も
責任は全てそちらで負う事、もし取引の事が洩れた場合‥‥どんな地位だろうとも
学園を去ったとしても同志達から必ず制裁を受けるだろう心して置け。」
「あ‥‥ああ、分かっているさ、我が名と家名誓って洩らさないと約束する。」
黒ローブの有無を言わさぬ圧力を含んだ言葉に絞り出すように誓いを口にする。
誓いと共に書かれたサインを受け取り確認すると黒ローブは懐に仕舞う。
「確かに、またのご利用お待ちしております」
と、言いそのまま数歩下がると気配と共に闇に掻き消えた。
足音無く消えた気配と姿に驚いた帽子男だったすぐさま木箱を布包むと
足早に寮の方へと消えて行く、ククク‥‥今夜は徹夜だ、寝れないな
と怪しく笑いながら。
==数ヶ月前===
「‥‥さて、今日からショウもメイも学園に行くぞ。」
ルナ姉ちゃんの入学式から約一年メイもハイハイで動き回るようになった頃
カルがメイに頬擦りを拒否されて悲しそうな顔をして、ハイハイで逃げて来た
メイを抱っこしてカルを見るショウに悲しげに言った。
最近4歳になって自身の持ってるスキルを親達に教わり(知ってたけど)
特訓に体を鍛えるメニューが追加された、走り込みや素振りがメインで
まだ基礎体力を上げる様な特訓だけだけれど成長スキル満載のわりに強くなった
気がしない。
あまりに実感が湧かないので成長系スキルのことを素振り中にジンに聞くと
基本的にレベルアップで増えるのはステータスの最低値が上がっていき。
成長能力値上昇系のスキルはレベルアップ上昇数値を上げるだけではなく、
そのランク内の最低値と最高値を予め引き上げることで次ランクに成長し
やすくするという効果もあるらしい。
通常ステータス上、ランクFとなってるとき数値範囲は50~100の事で、
体調や精神状態によって最低値~99の間を増減し行ったりきたりしており、
その数値がF最大値である100を超えるとEへランクアップし飛躍的に最低値
がアップするという。
そこに成長スキルがあると【F+】となり最低値60、最大値110となり、
ランクEの最低値100をEより上がりやすいFの内に10余分に取れるという。
もちろんランクが低ければ低いほど数値は上がり易く低いランクの内に
一つ上のランク数値上10余分上げれるのだからその分早くなるということ。
ちなみに平時ステータス上最低値分は保障されるが怪我や状態異常を
受けると【F-】みたいにつき一時的に最低値が下がってしまうらしい。
そんなわけで僕のステータスは現在最低ランクのGで最低値1最高値50が
成長スキルと加護重複により最低値30最高値80位になっているとのこと。
いくらスキルで【G+++】と異常な成長率となっていても今はまだ
数値上50にもなってないのでまだ普通の子供の範疇ということらしい。
ちなみに鶏の力は【G】5 、一般的な村人の力は【E】130ほどらしい。
この街の一般的な成人の力は【D】400、商人以外ほぼ元冒険者だから
平均値もかなり高いらしい一般人とはいったい‥‥。
そのことによりこの街の全体の防衛戦力値も高く、魔王領と人間領の
間にある広大な魔獣領域(魔獣の住む森や湿地や山)に隣接するように
作られ、もしもの時の防衛拠点としてもこの街は頼りにされている。
さて話戻って、最低値と最高値が高くなっているがまだ子供範囲の
身体能力数値しかない為、同世代よりかは成長はしてるが大人顔負け
とはいかないみたい、未だにルナ姉ちゃんに追いつけもしないしね。
しかし体は子供でも精神は大人なショウはその絶大なイメージ力でイメージが
ほぼ全てな魔法の腕はもう一般的な魔法使い2~3人分の魔力と精度に迫っている。
初級魔法だけだが。
さて、カルおぢさんがメイ共々学園に行くぞ、との事だが、どうやらある程度
メイも育った事と、今度冒険者英才教育用の幼稚園のような学部を作るため
有力者達から5~7才未満の子供を集めて試験的に1クラス作るそうだ。
ショウは早くから冒険の知識学べる学園に行けるという事で二つ返事でOKし
単純に楽しみだなぁっとおもっているが。
突然のこの話、メイがある程度育って育児休暇で溜まった仕事をルーアと
片付ける為試験的に託児所もかねて作ってしまおうという案だったが、実は。
学園長で多忙なカルがもっとメイとキャッキャしたいという理由で、
それとなく‥‥強引に押し通したのである。
もちろん園児クラスは学園長室と教職員室の隣、託児所は部屋がまだ
出来てないので学園長室に育児スペースを作っておりルーアと一緒に仕事を
しながらメイを愛で、1年後も隣の園児クラスで愛でる予定だ。
学園に向かう道中説明を色々と聞いていて、そんなカルの思いが透けて
見えたがショウに抱っこされ、きゃっきゃしてるメイを悲しい顔で見ながら
空の箱型乳母車を押しているカルおぢさんを見ていると何もいえなかった。
あまりに可哀想なので 疲れた~と言い乳母車にメイを寝かせてやると、
カルおぢさんは途端に生気を漲らせニコニコし始め、
「ぱぁぱが学園につれてってあげまちゅからねぇ~」
と、だらしない顔でメイを撫でようとしていた。
正直控えめに見ても赤髪のイケメンのカルだがその顔と言葉使いは、
なんというか、きもぃ。
案の定メイに やっ と言われ手を払われていた。
カルおぢさん‥‥そろそろそういうのが嫌がられてることに気づいて。
なぜだ、と崩れ落ちてるカルおぢさんを放置して日除けの部分を展開し
内部に付属してる小さなプロペラを魔法で回し程よい風をメイへ送り、
乳母車を押しながら学園への道を進んだ。
メイがスイマーに捕まり可愛い寝顔で寝始めたころ、やっと持ち直し
追いついてきたカルおぢさんに乳母車押しを交代し、学園付近の露店や
店舗に展示してある商品を歩きながら遠目に眺める。
実はもうすぐでルナ姉ちゃんの8才の誕生日なのだ!
学園初等部に入るやいなや好成績を日々出し続けるルナ姉ちゃん、
すでにその美貌と将来性に様々な人が魅了されており、ファンクラブも
出来ており、今年はファンからの誕生日プレゼントも渡されるであろう。
さすがに今までの様に魔法で宝石かよってくらいピカピカに磨いた
石や肩叩き券などではここ一年ぽっとでのルナ姉ちゃんLove勢に負けて
しまうだろう、そんなことは生まれた時からのルナLove勢のプライドが
許さない! なんとしても新参者に遅れなどとるものか!
しかし、今だ6才の子供の資金などたかが知れている、お手伝いなどを
進んでしてお小遣いを貯めてはいるが、未だに銀貨3枚と銅貨6枚。
日本円で約3600円、銅貨100円、銀貨1000円、小金貨1万円、金貨10万
さらに上の大金貨、白金貨と1桁ずつ価値が上がるようで。
その他に神聖白金貨、金貨、銀貨と呼ばれる神級の魔法が込められてる
貨幣も存在していて、込められてる魔法により価値は変動するらしく、
金貨数枚から攻撃<回復<再生<<蘇生と価値が跳ね上がり、ダンジョンの
宝箱から出土しアーティファクトほどではないが貴族や王国、冒険者まで
幅広く需要があり使うとなくなることから飛ぶように売れるらしい。
そんなわけで現在の資金ではプレゼントを買うにはかなり心もとない、
結局何か自分で作ることになりそうだが、何を作ればいいかまったく
思い浮かばない。
「おい、ショウどこまで行く気なんだ?」
露店や店舗のディスプレイされてる値札をみながらどうしようかと
考えてるうちに気づけば学園の正門に着いていたようだ。
正門を潜ると広い左にグラウンド、その奥に倉庫のような部室棟、
右には二つの学園寮、その奥には小さめの闘技場2つ、さらにその奥には
コロッセオのような闘技場があるがここからでは見えない、あとは
正面に大きな学園校舎が二つ、左が非戦戦闘職校舎、右が戦闘職校舎
だったはずだ、とでちらもいつ見ても大きい。
グランドでは赤ラインが5本入った白体操服に紺ブルマを着た女生徒と
赤い上下の体操服をきた男子生徒たちが4人ほどに別れて、それぞれ
軽く組み手をしているようだった。
しかしラインの数からみるに五年生さすがによく育っておられる‥‥
胸もそれなりに育ってる方々も居られるが、私はブルマからはみ出る様
ブルマに載っている様にも見える尻肉の良さをお伝えしたい。
向こうの世界ではすでに絶滅してしまったブルマ、まさか異世界で
またお目にかかれようとは‥‥、先輩転移、転生者様方にナイスと
言わざるおえない! さすがです!
「ほう、ショウも ぶるまぁ が好きか? 学園出資者の大貴族の一人が
多大な出資をする代わりに運動着はぶるまぁでと強く望まれてな‥‥、
ほかの出資者たちも巻き込んで ぶるまぁが採用されたんだ」
「なるほど~、カルおぢさんも好きなの?」
「ああ、最初はなにをと思ったが‥‥、ってなにを言わせるんだ!」
「カルおぢちゃんは好きなんだね~ ルーアおねいさんとかすごく
似合いそうだもんね」
「確かにすごく似合っていたが‥‥、って違う!俺だけ好きみたいに
言うんじゃないじゃない!ジンもサンプル貰って凄く喜んでいたぞ!」
「!! カルおぢちゃん声大きいよ!」
気づけばグランドで組み手をしてたこちらに近い所にいた女子達が
男子に隠れたりカルにブルマを見せつけるかのようなポーズで
こちらを見ていた。
隠れてる娘のほうは恥ずかしそうではあるが嫌がっておらず、
見せ付けるようなポーズをとってる娘は誘うような目をしている。
イケメンは何をしても許される、こっちの世界でも同じか、ケッ!
そのうち、なんだなんだ と、生徒たちが集まって話し始め、
男子は親指を立て、ナイスブルマ!とカルおぢさんに笑顔を送り、
女子は冷たい視線は1割程度で、他は概ね嫌がってる感じはしない。
これだからイケメンは! と思っていたらカルおぢさんが青ざめ
汗をだらだらかき始めた‥‥、どうしたんだ? と、思って
グランドのほうを見ると、ネーアオネイサンガイタ。
その視線はエター○ルフォー○ブリザード、背後に邪王炎○な黒龍を
従えてる様なドス黒いオーラと威圧感、殺意すら感じる。
「カ‥‥カルおぢさん、そろそろ僕が通うクラスみたいな!」
「あ、ああ! 遅れるとまずい!すぐ行こう!今行こう!」
ショウとカルはその場から脱兎のごとく乳母車を押し急いで
その場から逃げ出した。
だが校舎に入ろうとあのプレッシャーは離れるどころか近づいて
来ている気すらする、僕は咄嗟に。
「ちょ、ちょっとトイレ行って来る~」
トイレの個室へ逃げ込んだ。
「おっ、おい!ショウ!ちょっと待て!俺もい‥‥ギャァァアアア!」
ボクは耳を塞ぎ目を閉じ、ひたすら嵐が過ぎるのを待った、
時折耳を塞いでても聞こえてた、
「ルーア、まて! 話せばわかる」「許してくれ!」がしばらくして
「助けてくれ!」「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」へと
変わったとき僕はそっとカルおぢさんに黙祷をささげた。
そしてどれ位の時間がたったのか、プレッシャーを感じなくなった頃
トイレから出るとそこには乳母車の中でキャッキャと笑っているメイと
ボロ雑巾のようになって力無く壁に寄りかかり座っている、
カルおぢさんは虚空を見ていた。
「カルおぢさん‥‥ごめんなさい。」
「いや、俺のせいだ、気にするな‥‥。」
綺麗に磨かれた廊下、そこには改めて女の怖さを思い知る二人の男と
可愛く笑う幼女の声がこだましていた。
余談だがこの出来事により、カルとジン、そしてジンの息子ショウは
ぶるまぁが大好きと知れ渡り、男を誘惑するときの勝負服として密かに
用いられる様になり、ティファナ学園の ぶるまぁは恋愛成就の聖衣と
言われるようになった。
そして時折、女生徒に迫られ嫁と姉に折檻されるカルとジンとショウ、
三人の悲鳴が飛び交うことがあったり無かったりしたのだった。
大変お待たせしてしまって申し訳ないです。ごめんなさい。
クーラー故障から新クーラーなかなか来なかったり夏ばてでダウン、
あとリアルで色々あってさらにぐったりしてました。
これからもがんばっていこうと思いますのでのんびりお待ちください。
遅れたらごめんなさいっ
であっまたよろしくお願いします ノシ
初執筆作品で思いついたことを何とか文章にしようと頑張ってます。
暇つぶしぐらいの気持ちで生暖かい目で流し見てくださるとうれしいです!
異世界に行った(転移した)ニートのお話 ~きっと明日は働くでしょう~
http://ncode.syosetu.com/n8457eb/
こちらも良かったら読んでみてください(/ω\)
どっちから入っても読めるようにもうしばらく似たような内容になってます!
ご意見感想お待ちしております!