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第九十七話 開戦

アルファポリスでこの小説を応募することにしました。


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 どうやら、紅龍王の少女は水色の水晶が思ったより硬くて、なかなか出られないようだ。

 何をしてんだか……と思ったが、口には出さない。




「何をしているんですか?仮にも、貴女は聖獣で、SSSランクの実力を持っているのでしょう?」


 輪廻が考えていたことをテミアがキッパリと言い放っていた。




「うっ……、で、でも、仮にもじゃない!!私は聖獣だもん!!」

「その聖獣様がこの程度の封印から出られないのは、なぜでしょう?理解を得られない私に教えてくださいな?バカな聖獣?」

「ううぅぅぅ…………」


 紅龍王の少女は涙目になっていた。輪廻はこれ以上は紅龍王の少女が可哀想だと思い、横槍を入れてやる。




「封印を壊すのはいいが、攻撃が止められるんじゃ、手打ちようがないぞ?」

「ううぅっ、こ、この水晶は魔力を伴った攻撃を止めるの」

「あー、だから、止められたってわけか」


 輪廻が持つ紅姫は魔力が伴う魔剣で、テミアのも同様である。魔法も駄目となると、直接に殴ったり斬ったりする必要があるのだが、




「直接殴れと?さっき、半魚人から触れたら死ぬと言っていたのですが?」


 そう、触れたら死ぬとディオから聞いているのだ。剣で攻撃する前に、紅龍王に聞いてからやった方がいいだろう。




「直接に触れなければ大丈夫なの……」

「本当に?私達にワザと剣で攻撃させて、殺すつもりじゃないよね?」

「…あ、当たり前じゃ!私もすぐに出たいの!!」

「先ほどの一瞬が気になるのですが……?」


 紅龍王の少女がどもったことに疑念を生んでしまう。確かに、紅龍王の少女が本当のことを言っているとは限らない。

 だが、輪廻はずっと忘れていたあの剣のことを思い出した。




「あ、あの剣を使えばすぐに解決するじゃないか。おい、この封印は魔力で動いているよな?」

「え、そうだけど」


 魔力で動いているなら、ずっと忘れていたこの剣、夢幻で破壊できるじゃないか。夢幻は魔力を切り裂くことが出来る刀身がない魔剣である。この剣なら触る必要がなく、安全に封印を破ることが出来る。




「これから破るが、その前に聞いておく。お前は俺たちの敵か?封印した奴は誰だ?」


 他に聞きたいことがあったが、大切なことだけ聞いておく。紅龍王の少女はすぐに答える。




「うん、敵だよ。あなた達はクソガーゴイルが言っていた『邪神の加護』を持っている人だよね?封印をした奴は言わなくてもわかるでしょ?」

「やはり、ガーゴイルの奴か。一年前から準備って、俺が召喚される前じゃねぇか」


 どうやって、『邪神の加護』を持つ輪廻が召喚されることを予測したのか。一年前から封印されていたということは、何らかの準備があってのことか?

 様々な疑問が出るが、今は紅龍王の少女を倒してから考えることに。




「先にコイツのことで片付けてからだな」


 夢幻を振るう。たった一振りだけで、水色の封印が大きくヒビが入って、紅龍王の少女が解放される。




「ガーゴイルの手先なら、封印したことを許さない」

「はっ、やってみろよ」


 輪廻は始めから戦うつもりだったので、襲って来ても問題はない。他の皆にもそう伝えているから、それぞれが武器を持ち、紅龍王の少女に向き合う。





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