スルリと入ってくる。
掲載日:2026/09/11
ただ、追悼を。
それは スルリと入ってくる
それは スルリと入ってきた
まるで 春先の はじめてみた蝶々のような
まるで 真夏の はじめて聞いた蝉のような
まるで 秋口の はじめて聞いた蟋蟀のような
まるで 真冬の はじめて抱いた子猫のような
淡々としていて それでいて なんだかホッとする
その声を聞くだけで あの笑顔がよみがえる
じつにメガネが似合うひと じつに優しいひとで
ああ いつまでも 聞いていたかったなあ
それは スルリと入ってくる
それは スルリと入ってきた
森本レオさんが、旅立ってしまった。
今はただ、天井を仰ぐことしかできない。




