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過労死したので今度こそスローライフしたいのに、僕の知識がこの世界に必要すぎるらしい  作者: 悠々


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第 54 話:血盟の銀行

塩の禁輸。それは、俺たちの同盟を内側から崩壊させるための、巧妙な一手でもあった。俺たちに与すれば、塩が手に入らなくなる。その恐怖は、弱小領主たちにとって、あまりにも重い。


俺は、同盟を結んだ三人の領主たちを、再びアイゼンヴァルト領へ緊急招集した。彼らの顔には、深刻な不安と、俺への不信の色が浮かんでいた。


「ベルクナー卿、これは一体どういうことだ! あなたに従ったせいで、我々は塩も手に入れられなくなった!」


一人が、俺を非難する。


俺は、彼らの前に深く頭を下げた。「申し訳ない。すべては、俺の読みの甘さが招いたことだ。だが、このまま屈するつもりはない」


俺は、顔を上げ、彼らに前代未聞の計画を提示した。


「――銀行を作る」


「ば、ばんく……?」


「そうだ。我々同盟の資産と、アイゼンヴァルトの金銀を元手に、独自の金融機関を設立する。この『アイゼンヴァルト銀行』が、我々の経済活動の心臓となる」


俺は続けた。


「この銀行の資金で、ギルドの支配が及ばない、遥か南の港町までの新交易路を開拓する。そこから、塩を直接買い付けるんだ。もはや、王都の商人どもに頼る必要はなくなる」


自分たちの力で、金融システムを築き、独自の交易路を切り拓く。


それは、あまりにも壮大で、あまりにも無謀な計画。


領主たちは、ただ息を呑み、俺の顔を凝視していた。彼らの目には、恐怖と、それを上回るほどの、途方もない夢への期待が入り混じっていた。


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