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【O.PCO】結論:デバフ装備が最強です。〜呪いのアイテムしか装備できないせいで、《死神》と呼ばれるようになりました。  作者: 水定ゆう
二章 《死神》がギルドを作ってみた

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第63話 突然空が暗くなって・・・

 グリムはフェスタと一緒にプレイヤー個人が営業するアイテム屋デンショバトに足を運んでいた。

 今日も中は閑古鳥が鳴いていて、全くと言っていいほど人が居ない。

 つまり客がゼロな状況で、グリムは店主のピジョンに声を掛ける。


「ピジョン。こんにちは」

「あっ、グリムさんとフェスタさん。いらっしゃい」

「どうもー。今日も空いてるねー」

「フェスタ、失礼だよ」

「あはは、ごめんなさーい」


 グリムはフェスタを叱った。

 確かに店は空いているけれど、本人の前で言って欲しくない。

 ピジョンは表情を変えないでいてくれているが、何処か曇っていた。とても空気が悪く、そそくさと話を進める。


「あの、ピジョンさんですよね。この依頼を出したの」


 グリムはギルド会館で受けて来た依頼を見せた。

 するとピジョンはパン! と手を合わせる。

 目がキラキラし始め、信頼強めの色を見せた。


「あっ、グリムさん達が引き受けてくれるんですか。これは心強いですね!」

「あはは、流石はグリムだねー。頼られてるねー」


 フェスタがグリムを茶化し始める。鋭い眼光に加えて力強い目力の前にフェスタは圧倒された。

 特に怒ってはいない。だけどグリムが少しだけ強めに睨んだら、フェスタは委縮してしまった。

 昔からのことなのにこれは酷い。内心グリムは傷付いた。


「フェスタ、そう言うの良くないよ。嫌いな人もいるんだから」

「お、怒ってない?」

「私はそれくらいのことになら肝要だよ。もう少し強めなら……分かるよね?」

「あっ、はい。ごめんなさい、です!」


 フェスタは完全にビビってしまった。

 ちょっと詰めただけなのに、フェスタも案外可愛い。

 そうこうしていると空気が自然とまろやかになることもなく、むしろドンドン重くなっていた。話を進めようと、コホンと咳払いをする。


「それでピジョン。今回の依頼だけど……」

「はい。実はまた鉱石が必要で……」

「鉱石? 鉄鉱石で良いのかな?」

「いえ、今回欲しいのは赤砂石なんです」

「「赤砂石?」」


 聴いたことがなかった。

 グリムとフェスタが首を傾げると、ピジョンは教えてくれた。


「赤砂石とは、いわゆる研磨剤ですよ」

「研磨剤? なにを研磨するのかな」

「それは……まあ場合によりますよね」

「場合による……難しい表現ですね」


 何にでも使える超万能ワードだった。

 だからだろうか。グリムもフェスタも渋い表情を浮かべる。

 しかし依頼を受けた以上はやらないといけない。グリムとフェスタはピジョンに赤砂石の在処を尋ねた。


「ピジョン。赤砂石は何処にあるの?」

「そうですね。ここからですと、北西に少し行った場所にある赤茶山ですね」

「「赤茶山?」」


 あまりにも適当に付けたネーミングセンスだった。

 おまけに難癖を付けるなら、あまりにも日本風味が強く出ている。

 きっと運営に日本大好きな人が居るに違いない。簡単にそこまで予測が立てられた。


「赤茶山ですね。それじゃあ今から行ってきます」

「ありがとうございます。期待していますね」

「期待されることでもないと思うけどなー」


 フェスタは軽口を叩いていた。

 しかしピジョンは「あはは」と笑いながら、グリム達を送り出すのだった。


「さて、行ってみようか」


 グリムとフェスタはアイテム屋デンショバトを出ると、そこはガランとしていた。

 この調子じゃ全然客足も伸びない。

 そう思いつつも、グリムとフェスタは言われた通り赤茶山に行ってみることにした。


「赤茶山はここから歩いてでも行けそうだね」

「そうだねー。でもさ、まさかこんなものを渡されるなんて」

「仕方ないよ。赤茶山で採れる赤砂石はただの石じゃないんだから」

「むぅー。まあいいや……んなことよりもさ」

「なに?」


 ふとフェスタの視線が気になった。

 何を見ているんだろうか。そう思って視線を追うと、空を見上げていた。

 何処となく青空が暗くなって見える。気のせいだ。そう言っても差し支えの無い範疇ではあったが、無性に気になって仕方なかった。


「ちょっと暗いね」

「うーん。大丈夫かなー?」

「大丈夫って?」

「今までこんなことなかったでしょ。異様に赤い雲。もしかしたら、アプデで何か変わったのかな?」


 フェスタはかなり深い想像をしていた。

 グリムも一緒になって考えてみると、一理はあった。

 けれど店先で立ち尽くしていると変に思われる。

 コホンと咳払いを一つしてから、グリムはフェスタに話し掛ける。


「可能性はなくはないけど、それを気にしていたら前には進めないよ」

「んだねー。んじゃ行こっか!」


 フェスタもすぐに自分の意見を折り曲げた。如何やらそこまで重要視していなかったらしい。

 けれどまだ怪しめる。グリムは単なる憶測の域であればいいがと唱え、フェスタと共に赤茶山に向かうのだった。

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