表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/241

第3話 ステータスを確認しよう

 気が付くと、グリムは噴水の前にいた。

 ちょうど時間になったのか、天高く水が噴き上がる。


「うわぁ、冷たい!」


 水飛沫が上がった。

 全身に降り掛かると、あまりに本物すぎたので、一瞬ここが何処か忘れてしまいそうになった。


「そっか。私、ゲームの世界に……凄っ」


 言葉を失ってしまった。

 目の前の噴水も、自分の体に纏わり付いた水滴も、それこそ今歩いている地面も、全ては偽物。プログラムで構築された架空の世界とは思えないほどリアリティがあり、VR技術に感嘆とする。


「これがVRゲームの世界。プレシャスコード・オンラインの世界なんだ。凄い、凄すぎてそれしかない」


 グリムは明らかに周りからあぶれていた。

 噴水の周りは広場になっていて、たくさんの人が歩いている。

 視線が幾つもあったのは気が付いていて、「初心者だ」「ルーキーさんだ」とニヤニヤしている。

 初心者だからって舐められないように、グリムもすぐさま我に返ると、近くを見回す。


「とりあえず座ろう」


 グリムは近くに空いていたベンチがあったので、腰を下ろすことにする。

 真ん中に座って見回していると、何をしたら良いのか悩む。


「とりあえず冒険に出たら良いのかな?」


 グリムは街にいても話にならないので、早速冒険に行くべきかと思う。

 しかしやっぱり辞めた。

 まずは自分のステータスを確認したい。


「私のステータスって、よく見てなかったけど如何なってるのかな?」


 グリムはとりあえずメニューバーを呼び出すと、空中に向かってタッチする。

 その中から、ステータスバーをタッチして、自分のステータスを呼び出す。

 自分にしか見えないように設定し、ジーッと目を凝らした。



■グリム 

性別:女

LV:1

HP:40/40

MP:20/20


STR(筋力):25

INT(知力):25

VIT(生命力):23

MEN(精神力):100

AGI(敏捷性):21

DEX(器用さ):55

LUK(運):23


装備(武具)

メイン1:〈普通のショートソード〉ATK:10

メイン2:


装備(防具)

頭:

体:〈普通のシャツ〉

腕:

足:〈普通のパンツ〉

靴:〈普通のシューズ〉

装飾品:


スキル(魔法を含む)

【精神相殺】



「ふーん、分からん」


 結局見ても分からなかった。

 とりあえず分かるのは、特定の二つ以外は非常にバランスが良いこと。


 それ以外はほとんど均等で、特化させようとしたのが災いしていて、綺麗ではなかった。

 しかし自分らしさが出ていて好きだ。


 けれど何が突出してあるのか。

 器用さのパラメータを意味するDEXと精神力のパラメータを意味するMENが優れていた。


「特に精神力はあえて100を越えさせてみたけど、なにが変わったんだろ」


 正直、100を超えて何か変わったのか、まるで分からない。

 体感だと違和感は何もなく、グリムは自問自答する。


「器用で精神力が高いって、戦闘にほとんど関係ないような気がする……あれ?」


 気が付かなくても良いことに気が付いてしまう。

 グリムは如何したものかと思ったが、流石に伸びやすいとは言えこれは困る。

 今、グリムの持っている武器は剣なので、どちらかと言うと、筋力のパラメータを上げた方が良かった気もした。自分の選択肢をミスった気がして、溜息を吐きそうになる。


「まあいっか。それより気になるのは、スキルの欄だよね。【精神相殺】ってなに?」


 あまり良いイメージがない。

 説明が見たいので、タッチして表示した。



スキル【精神相殺】

条件:MENのパラメータをゲーム開始時点で100以上であること。

説明:精神系攻撃の無効化。マイナス補正を調整し、プラス補正へと変更する(数値上では変わらない)。



 と表示される。

 グリムは首を傾げた。

 マイナス補正とはそもそも何なのか。

 ゲームを始めたてなので、そんなものに巡り会うことはない。グリムはそう考えることにした。


「とりあえずスキルは一つ手に入れたけど、攻撃に使えるわけでもないのか」


 ちょっと残念。最初はレベル上げをするのが常套だ。

 それが捗らないとなると思うが、とりあえず街を出てみることにした。


「街を出て冒険をしよう!」


 グリムはベンチから腰を上げた。

 街の外へ行き、早速モンスターを倒してレベル上げをすることにした。

 その時のグリムの表情は、とてもワクワクしていた。

少しでも面白いと思っていただけたら嬉しいです。


下の方に☆☆☆☆☆があるので、気軽に☆マークをくれると嬉しいです。(面白かったら5つ、面白くなかったら1つと気軽で大丈夫です。☆が多ければ多いほど、個人的には創作意欲が燃えます!)


ブックマークやいいねに感想など、気軽にしていただけると励みになります。


また次のお話も、読んでいただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ