43話 初仕事の薬草採取は隠しクエストでした
俺たちは、マーサお婆さんの納屋に行くと、それぞれの武器を探していた。
「 家が和風な建物だったから刀があるんじゃないかと期待したが、さすがにそう上手くはいかないようだな 」
「 まあ、それは仕方ないんじゃない? 武器を貸してもらえるだけありがたいよ 」
「 俺は、父ちゃんみたいに、素手で戦うから武器なんて無くてもいいだが、ナイフくらいは念のためにもっておきたいぜ 」
「 こっちでも、素手で戦うんだな まぁ攻撃の瞬間の一瞬に最大の魔力を拳や足などに込めて攻撃するから、下手な武器より強かったりするから。それでもいいんだが 」
そう言いながら、納屋に並んでいる古びたロングソードやナイフや弓を見ていると、ソフィアが何かに気付いたようで、声をかけてきた。
「 ねぇねぇアルト! 今ウィンドウを開いてみたら、クエスト一覧ってところにNEWって付いてたから見てみたら、『 薬師お婆さんの薬草採取 』 ってクエストが受注済みで登録されてるよ! さっきのってクエストだったみたい。 」
「 あまりに、リアルな風景だから忘れそうになるけど、ゲームの世界なんだよな。 でもクエストって事は他のプレイヤーも受けられたんだろうけど、あの様子じゃ俺達がプレイヤーじゃ初めてみたいだったよな もしかして、隠しクエストだったのかな? 何がイベントのトリガーとなったんだろう? 」
「 そういえばそうだな! 俺達特に、変わったことをしてイベント発生させたっていうより、婆さんから声をかけてきたしなぁ? 」
「 まぁなんで私達に頼んだのか聞いてみたらいいんじゃないかしら? 」
マーサお婆さんが何故俺達にクエストを発注したのかを聞く事として、俺はロングソードでソフィアが弓でソルダードがナイフを選びマーサお婆さんの元にもどった。
「 おや! 武器を持ってきたようじゃのう ゴブリンやボア程度とはいえ、武器が無いときついからのう。 」
「 はい! ありがとうございます ところで、この薬草採取ですが、何故俺達に頼んでくれたのですか? 息子さんが冒険者などを派遣しなかったのは薬草採取の手段がお婆さんにあるからだと思うのですが・・・・・ それに、他の稀人では無く何故俺達に声をかけてくれたのかと・・・・」
「 そうじゃのう 最初はこの村の者にでも取ってこさせようと思って村の若者に頼もうと思っておったのじゃが、お主達稀人が現れた公園の木の下で一時間近くずっと、立ち止まっておるお主を見かけてのう。 困っておる様じゃから助けてやろうと思ってのう。 他の稀人共は直ぐに村の探索にでかけたのに最初に現れた木の下のままずっと一時間近くお主くらいじゃったしのう 」
「 なるほど、そうでしたかありがとうございました。 」
どうやら、俺があの木の下に来てからソフィア達にメールした後、待ち合わせしたりしてたから、ずっとあの場所から一時間近く動かなかった事がこのクエスト発生のトリガーとなったようだ。
まぁ普通はVRゲームをする為に、キャラ作成してこの世界に来たのに何もせず一時間近くも動かないなんて無いのだろう。
「 なるほど、アルトのお陰って事ね! 」
そうして、クエスト受注の謎が解けた為、改めてこのクエストの目的である薬草についての説明を受けるのだった。
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