42話 初仕事は薬草採取でした。
婆さんに案内されて家までついていくと、村の片隅にあるこぢんまりとした民家で、家の横にある畑で幾らかの薬草を栽培してるのが見えた。どうやら婆さんは薬師かなにかなのだろう。まぁ栽培して薬師に収めているだけかもしれないが・・・
「 まぁ 入んなさい 」
「 はい! お邪魔します。 」
そう言われて玄関の戸を開けるお婆さんの後について玄関に入ると、和式の玄関の様で家の中に入るのに靴を脱いで入らなければいけないようだ。ファンタジー世界と言えば、西洋の世界の様なイメージを持っていたが、少なくとも、この村は東洋の文化に近く日本出身の俺・・・・・まぁ前世は異世界だが・・・
にとって落ち着く場所にこれた様で、この村にこれた幸運に感謝した。
「 まぁ 取り敢えず その辺に座っておくれ 」
「「 はい ありがとうございます。 」」
「 おう 婆さん ありがとなっ! 」
そう言われて、板間の部屋に敷いてある座布団へと腰をかけけると、婆さんは奥にある台所らしき場所でお湯を沸かすと、お茶を入れて板間のちゃぶ台の上へと置いて手渡してくれた。
「 まぁ お茶でも飲みながら話そうじゃないか 」
「「「 ありがとうございます 」」」
婆さんの入れてくれたお茶を飲むとほんのりと薬草の香りが漂っていて独特な苦みがあるが、それが決して嫌なものでなく逆に、癖になりそうなあじだった。
「 薬草茶なんですね 」
「 こう見えても薬師じゃからのう ほれっ! 隣の畑でも作っておるのじゃ お茶にして飲むくらいに薬草の数には困っておらんわ 」
「 それで、俺達に頼みたいという仕事についてなのですが、薬草関係ですか? 栽培の手伝いとかですか? 」
「 お主達に頼みたいのは、あそこにある様な薬草じゃなくて、裏山で自生している特別な薬草なのじゃ スーリアの街・・・お主達が行こうとしおる街なのじゃが、そこに出稼ぎに出ておる息子がスーリアの領主からとある病気に効く薬草で作られた薬を納める様に依頼されたのじゃ それでの、この辺でその薬草が生えている場所と言えばここの裏山くらいじゃから街に届けてくれと、儂のところに手紙が届いたのじゃ じゃからお主達に頼みたいのは、その薬草の採取じゃ! その採取をしてくれれば、報酬をやれるし、配達も兼ねて街に届けてもらえれば一石二鳥じゃろう? とはいえ裏山にはゴブリンどもやボアどもがおる為、戦わなけらばならんが武器も持っておらん様じゃし儂のを貸してやろう納屋に古くて使わなくたったものじゃが無いよりはましじゃろう。持っていくがいい 肝心の薬草についてじゃが、少量じゃが持っておる為、それを見て参考にしていくがいい。 大体の場所については簡単な地図を書いておくから持っていくのじゃ 」
「 なるほど、じゃぁ俺たちにピッタリな依頼というか 願ったりかなったりな依頼だな 婆さん! 薬草の件 俺達に任せときな! そうだろ! アルト ソフィア! 」
「 そうだな 」
「 そうね! お金も武器も無くて困ってたし武器を貸してもらえるなんて助かるわ 」
そうして、婆さんからの裏山への薬草採取の依頼を受ける事とし、貸してもらえる武器を選ぶ為に、納屋へと向かうのだった。
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