39話 光が止むとそこは村でした。
キャラ作成がすべて終わると、ナビが強烈な光ち俺の視界がすべて真っ白になりやがて何も見えなくなり、やがて視界が戻ると、そこは見たことも無い場所だった。
どうやらナビのあの光は転移の魔法を放つ際の光の様だ。転移の魔法・もしくは魔術なんてものが使えるのかゲームシステム上ナビに与えられた特権の様なものなのかは分からないが、とにかく俺は雲の上からどこかの村の公園の木の下に転移していた。
「 おやおや! また、稀人さんかねぇ 今日は稀人さんの多い日だ 」
公園の木の下で周囲の様子を探っていると、公園のベンチに腰かけていた老婆が声をかけてきた。
「 そんなにたくさんこの村にきたのですか? 」
「 そうさのう 稀人なんてものは、滅多に現れないから稀人なんて呼ばれているのじゃが、この村だけで10人を超える人が訪れておる 」
このゲームでは、最初に転移される地は、キャラ作成時に選んだ国の中の村にランダムで転送される様になっている。数十万人ともいわれるこのゲームで同じ国家に属するプレイヤーが数万人いたとして同じ初期地へ転移してしまったのでは、村や町の人々の暮らしにも影響してしまうのだ。
いきなり、数万人が同じ村に現れたりしたら食べ物や宿屋そのた雑貨等が取りあいとなり物価が高騰してしまうだろう。その為に、別々の場所に転移する様になっているらしい。 また、一つの国家へプレイヤーが偏ってしまうと国家間のバランスもくるってしまう為、プレイヤーの偏りが一定数に達した国家への転移はできなくなっているらしい。
俺が、弱小国であるムーントリアを選んだのも、そこが関係しているのだ。 食料自給率が低くまた、軍事力も他国と比べて低い為、不人気につながっているらしい。 では、なぜこの国を選んだのかといえば、もちろん人気の強豪国が既に受付終了しているのもあるが、この国の国策ともいえるくらいにテイマーを育成しているという事が、魅力的に感じたからだ。
不足する狩人のスキルや数を、魔の心を浄化された魔物の力を借りる事で補っているのだ。
そんなわけで俺は、このムーントリアを初期国家として選びこの国の中の村へとランダム転移したのだ。ただし、フレンド登録している任意の者と同じ場所に転移される様にはなっている。
でなければ、友人とゲームしようと思って同じ国家を選んでも別々の場所に転移されるのでは、友人と合流するだけで一苦労となる。
当然、アタルとアイラとはフレンド登録しているので、同じこの村に転移してきているはずだ。
彼等と合流する為の情報を得る為、老婆に聞き込みをする事とした。
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