28話 幼稚園でのお勉強会
アイラと一緒に訓練をする為の前準備として勉強を見てあげる事になったのだ。
前世で商人の娘だった事からこの世界の数字さえ覚えてしまえば算数は教える必要のないレベルで理解していた。しかし文字の読み書きに関しては、漢字に平仮名ややカタカナと複数の文字を使用するこの国の文字は複雑でそう簡単に勉強が進まないのだ。
まぁ文字の構成事態は複雑ではあるが、一度理解してしまえば文字にメリハリがついて難しい文章を理解するのには適した文字だともいえる。
まぁそんなわけでまずは、平仮名やカタカナの勉強を幼稚園の自由時間を利用してしているのだが、いつの間にかアイラだけでなく、他の子まで勉強に参加してくる様になっていた。
「 ソウイチ先生、保育士どころか教師に向いてるかもねぇ 」
「 ちょっと、陽子先生 助けてくださいよ 」
「 だって、ソウイチ君とよく教えてもらってたアイラちゃんまで3歳児とは思えない様なほど成長してるし、これを見たら周りの子やその親御さんが放っておかないよ! 」
「 え~~! そうだけどさぁ 」
そうなのだ!アイラちゃんが前世の記憶に覚醒してから喋り方どころか行動すべてが、3歳児とは思えないほど大人びており、算数だって高度なレベルまで出来てしまうのだ。まぁ実際前世の年齢を足すとアラサーとなるのだから当然なのだが・・・・・
「 ごめんねぇ アルト! 私が幼稚園の自由時間に勉強したいって言ったから 」
「 まぁ仕方ないよ こうなったら幼稚園を巻き込むか? 」
「 それもいいかもねぇ? 」
「 ん? ソウイチ君なんの話? 」
「 な なんでも無いよ 陽子先生 」
そうなのだ。今は警察や自衛隊による魔物の出現場所の封鎖と魔物退治の効果があり被害が抑えられているが、いつ前世の街の様に守りを突破されてこの子達が襲われるか分からないのだ。
そうなれば、俺とアイラだけでこの子達や保育士さんたちを守るのはかなり厳しいだろう。
しかし、魔法による攻撃を教えておけば、幼児とはいえ数人がかりで魔法による攻撃を食らわせればゴブリンだって倒せるだろう。
少しでも戦う力があれば生存率は各段にあがるのだ。魔物から逃げる為の手段としての攻撃魔法だけでなく身体強化を覚えておけば逃げ足も鍛える事ができるのだ。
その為、魔法についての知識を広めるのは進めた方がいいと思うのだ。
まぁ軽はずみに使うものや悪用するものは必ず出てくる為、慎重に広めなければいけない。
その為にもそれらを管理する人達に先に力をつけてもらう必要があり、魔法を使って暴れる園児を先生達に止めてもらわないといけない。
とはいえ、勝手に幼稚園を巻き込んで訓練するわけにもいかないから、まずは父様と母様に相談する事にしようと思った。
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