25話 卜部家での話し合い(後編)
固まってしまったアイラちゃんの父と御爺様の二人だったが、父様の
「 とにかく、世界各地に出現しているという魔物達とその対処についての話を進めましょう。 」
という意見にようやく正気を取り戻したようだった。
「 そういえば先程、恩田様がおっしゃってた魔法の訓練とやらは私たちにも教えていただけないかしら 」
「 それならば、恩田殿には我が家の刀術を、儂たちには魔法をという事でどうじゃろう? 」
「 僕も父も母も武術等は全然ですから教えてもらえるのであれば大歓迎です。しかし魔力を得るには、魔力に満ちた自然の中で育った食物を摂取するか、大気中に高濃度の魔素に満ちた場所で鍛錬するかの二択となるわけですが、食物はうちで作ってるのが余裕があるので分ける事が出来ますが魔素の満ちた場所での鍛錬は難しいかもしれません。ここの庭園は綺麗な魔素に満ちているようですが、鍛錬するにはまだ不足してますので、俺達で魔力を送って周辺に魔力が満ちるのを待つ必要があります。 」
「 俺たちの家の周辺も魔力に満ちるのに時間掛かったしなぁ 」
お互いに教えあうというのは大賛成なのだが、魔力に満ちた土地を育てるのは必要だしやるべきなのだが時間がかかる為、鍛錬としては別の方法をしたいのだがどうしたものかと思案していると、アイラちゃんの父である宗助さんが、ふと何かを思いついたようで話だした。
「 あの聡一君 人間一人分くらいの小さな空間に魔力が満ちた空間にする事は出来るかい? 」
「 はい! それは出来ますが小さな空間だと鍛錬するのが難しいですよ 」
「 それならば、いい方法があります。 話していいですよね? お父様? 」
「 ふむ!! あれか!! どうせこの先、警察や自衛隊たちも魔物に対処するのに魔法の鍛錬は必須だろう! というか更に強力な魔物が表れたら対処しきれなくなる可能性がある為、恩田殿にも協力してもらうのが一番じゃろう!! 」
「 え? 警察?自衛隊? 」
普段、警察や自衛隊とは俺達家族は関わりが無い為、急な警察や自衛隊内部の秘密っぽい話題に思わず父様は驚いた声をあげた。
「 はい!! 今私の会社で自衛隊や警察に向けて開発している製品なのですがVR技術を導入した訓練機というものがあります。そこで数々の武術をVR空間でスキルという形で正しいフォームや型等をマシンのサポートの中でダンジョン内の魔物相手に体験する事が出来るのです。しかもこの訓練機はVR空間内で使った筋肉に電気信号を流して筋肉を収縮させて実際に体を使ったように鍛える事が出来る様に開発されています。そこでなのですが、このマシンの中を高濃度の魔素で満たしておけば高濃度の場所で訓練を行った事と同等の経験を得る事が出来ると思うのです。恩田殿にはぜひテスターとして参加いただき、可能かわかりませんが、魔法などもVR空間で訓練できる様に改良もしたいと思いますので是非ご協力をお願いいたします!当然報酬はお支払いいたします。 」
「 VRでダンジョン探索してたら実際にステータスアップするのかスゲー話だな!! まぁ魔物退治には警察や自衛隊に頑張ってもらわなきゃいけないから俺は大歓迎だ!! というかラノベみたいに警察や自衛隊よりも、そこらのチンピラの方が強くなったりしたら地獄だからなぁ 」
仮想空間内で使用した筋肉へ電気信号を送って筋トレできるとは、凄い話になったものだ。しかも、高濃度の魔素でマシン内を満たしておけば、損傷した筋肉が超回復際に、周囲の魔素を得て強い筋肉へと進化する為効率的な訓練が出来そうだ。しかももし魔力の測定を電気的に計測が出来ればこのマシンは更なる進化をしそうだ。
どちらにしろ、父様の言うように街を守る兵士の訓練になるのであれば大歓迎だ。チンピラを取り締まれない兵なんて論外だからなぁ! そう考えているといつも寝る時間を過ぎていたらしくいつの間にか寝てしまった。
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